小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

いのち

たかはしべんさんの45周年コンサート

新しいブログを書かない日には、できるだけ本来の目標の『ひと言・人・こと』の改定作業を進めるようにしています。 今、2003年10月の記事をチェック中です。 利用者の方から届いたアケビのこと野田淳子さんのコンサート、犬の置物のこと、秋山ちえ子さんか…

新聞の投稿の出逢い

昨日、ひとつにはまとめられなくて二つに分けて投稿した一つめの記事にどうしても書き記しておきたい方がいます。 隣町の内灘にお住まいのむらなかさん、87歳。 一度もお目にかかったことがありませんが2年前、ひょんなことから出逢いが生まれ年賀状や絵手…

一月、友人との別れ

あっという間に過ぎていった一月でした。折りたたんだ日々をどこからどう開けばいいか? やっぱり、相次いでこの世を去ったおふたりを偲びたい。 70歳のJさんとはテニスをしたり、バーベキューや小旅行の思い出。夫婦での長いお付き合いでした。スーパーで…

スウさんの「紅茶なきもち」より

今、被災地で必要なのは?どうしたら届けられる?私たちにできることは? 日々、新聞やテレビが懸命に伝えてくれる。それでもまだまだ知りたい…だいじなこと… リンクしているスウさんの「紅茶なきもち」でリアルに知ることができてありがたいと思う。 ***…

『パレスチナの民族浄化』(イラン・パぺ)を読んで

今日の中日新聞によると孤立集落はまだ24地区。 亡くなられた方、168人、連絡がつかず安否不明の方は323人 テレビから目が離せない。雪の降る中、懸命の救出が続けられ命のかけがえのなさに胸熱くなります。 家族であったり、友人だったり、、、誰も…

地震発生から一週間を経て

地震発生から一週間たちました。 余震も続いています。昨夜からの雪で一面真っ白です。 今日の北陸中日朝刊の第一面は「厳寒能登 孤立2300人」 能登は大雪の予報です。悪天候、悪条件が重なる中ですが、できるだけ早く、捜索、支援活動が進みますように…

今、『イマジン』を歌いたい

17日の中日新聞社説は【ホロコーストの呪縛】「ホロコーストの痛みを知るはずのイスラエルが、なぜ他の民族の殺戮を繰り返すのか、歴史を振り返りつつ考える」記事でした。 『読む・考える・書く』https://vergil.hateblo.jp/ のブログには『「ホロコースト…

『ガーダ 女たちのパレスチナ』(古居みずえ/岩波書店)より

すうさん、マー君のママさん、コメントありがとうございます。胸打たれる二本の作品を続けて観たので、より一層、かけがえのない日常が失われていく不条理をひしひし感じました。 あれから12年、攻撃はさらに激しさを増し過酷な状況の中で子どもだったあの子…

パレスチナを救うために

一日も早くガザの惨事を止めるためにガザのことを知ってもらいたいと、昨日の午後、スウさん宅で上映された二本のドキュメンタリー 古居みずえ監督の 「ガーダ パレスチナの詩」(2005年)「ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち」(2011年) 集まった…

戦争=愚か~やっちゃいけない!

この1ヵ月でガザでの死者は1万22人、双方で1万1400人を超えたという。 毎日のようにひどい状況を目にしながらつらいけれどどうすることもできない。 せめて書きとめておこう。昨夜のnews23で、国境なき医師団のスタッフ、白根麻衣子さんの帰国のニュース。 …

~澤地久枝さん~『発信する声』より(鶴彬の命日に)

澤地さんによれば、「斃死」、と呼ぶべき無念の死をとげた鶴彬。命日の今日、かほく市の浄専寺さんでは第6回墓前法要が行われ、歴史公園では、第25回鶴彬をたたえる集いが開かれるという。 今、手にしているのは澤地さんの『発信する声』(かもがわ出版/200…

~澤地久枝さん~「ミッドウェー海戦」の記録

澤地久枝さんのお姿を見るのは久しぶりでした。 まったく偶然に、NHK朝のニュース《おはよう日本》で8分間。そして、もう一つはNHKの一時間番組《“異形の死”と向き合い続けて~ミッドウェー海戦 3418人の命を悼む》 *** 10代のひとたちが戦争をどう考え…

「こころの時代~翻訳者・坂東弘美」より

『はだしのゲン』はわたしの遺書、わたしが伝えたいことは、すべてあの中にこめました、と中沢啓治さん。 『はだしのゲンはヒロシマを忘れない』(中沢啓治/岩波ブックレット/2008年)ではゲンはぼく自身、ぼくの目に焼きついている原爆の姿、しつこく、しつ…

私たちは黙らない!

『私たちは黙らない!』~平和を求め軍拡を許さない女たちの会~(関西/編) 2022年12月23日、岸田政権が閣議決定した23年度政府予算案は、歳出総額の9%が軍事費、27兆円から5年で43兆円へと膨らむ。 この異常な大軍拡路線の危機に猛反対する女たちが、わ…

線状降水帯の夜のこと

7月12日、それは娘たちとの最後の夜でした。4人でラミィキューブを楽しんでいた時、【大雨、洪水】の警報が一斉に鳴り響きました。夫は大丈夫だと言いますし、私もまさかと思っていました。娘たちは雷雨におびえながら、時々、玄関先に出ては心配しています…

伝言の灯(ヒロシマ~ナガサキ~ビキニ~フクシマ)

今日からからG7広島サミットが始まりました。共同文書案の中にあった「核軍縮」はどうなったでしょうか。 ⁂ ・ ⁂ ・ ⁂ ・ ⁂ ・ ⁂ ・ ⁂ ・ ⁂ 折しも、静岡の新茶の香りと一緒に、Tさんから届いた小冊子は『八月平和例会の記録―語りついだヒロシマの祈り』…

希望と喜びの2003年『図書館だより』

20年前に発行した桜色の『図書館だより 2003春/No.19』(平成15年4月発行)、その巻頭に金子みすゞさんの詩を掲げました。 *** 《蜂と神さま》 蜂はお花のなかに、お花はお庭のなかに、お庭は土塀のなかに、土塀は町のなかに、町は日本のなかに、日本は世…

一緒に、とめたくて、走りたくて

カタログハウスの『通販生活』では体に害の少ない、環境に負担をかけない、と思われる質の良い製品が扱われています。 眺めているだけでも心地よい商品魅力もさることながら、堂々と主張する政治的内容(反原発、憲法9条の固持、反基地など)におおいに共感…

至福の読書会~石牟礼道子さんの詩画集

今週は「詩をたのしむ」読書会でした。水野スウさんは、はるばる奈良へ出前講座で出張中。黄砂飛来も影響しているやもしれません。二人だけの読書会でした。 きりりんさんが金沢の図書館で選んできてくださったのは石牟礼道子さんの詩集です。 ・・・・・・ …

飯塚事件の30年

駅の無人化反対訴訟の弁護士さん……私ははっとしました。あの「飯塚事件弁護団」の代表、徳田靖之弁護士! *** お正月の帰省客がないせいで、年末からお正月は、読書三昧、自由気ままな時間でした。 テレビも観ました。「鎌倉殿の13人」総集編「ロックが壊…

吉田春美さんの生きかた

JRひまわり号のこと、共同作業所どんぐりのこと、ハートネット《我がままに生きて ある重度障害者 最後の日々》で初めて知りました。 「昨年9月、末期がんのため69歳で亡くなった吉田春美さん。脳性まひで車いす・呼吸器ユーザーの吉田さんは、地域の障害者…

「ザ・ベストテレビ2022」~メディアのちから~

「ザ・ベストテレビ2022」全6回が終わりました。日本社会のさまざまな問題が浮き彫りになる見応えのあるドキュメンタリーでした。 *** ◇NHK「”玉砕”の島を生きて~テニアン島日本人移民の記録~」 極限の悲惨な戦地で必死に生き抜いた移民たちの貴重な証…

図書館界の偉大な先覚者「中田邦造」の生涯を想う

ブログを見た友人から《ほっとメール》が届きました。 「私は膝は若いうちから関節炎を何度も起こしていたのですが、10年前に比叡山延暦寺に行ってきて次の日に歩けなくなった経験があります。半月板の損傷と判断されましたが、10年間、なんとか、温存してい…

ちょっとテニスをお休みして…

今日は十五夜、静かな満月です。寒月、コールドムーンと呼ぶらしいですね。 *** 先日、久々に夢を見ました。不思議にもはっきり覚えている夢。 町のとある駐車場で、車を停めようとするけれど気に入った場所がなかなか見つからない。ぐるぐるぐるぐる探し…

絵本『ぼく』と詩集『ぼくは12歳』

名編集者である松居直さんの絵本編集には、基本方針が二つあるそうです。 ⁂絵本は子どもに読ませる本ではない。大人が子どもに読んでやる本である。⁂役に立つ、ためになるだけの本は作らない。 もっとも大切なことは読み手と聴き手が”共に居る”こと。読んで…

陽の光を浴びられない子とその家族

☆国会中継を観ていたら、答弁の薄っぺらい言葉に、頭の中がショートしそうで熱くなってきました。お喋りしたいです。どなたか救いの手を!コロナに注意しながらランチはいかが~☆ こ~んな素敵なお誘いには勿論、気心知れたみんなが大賛成!!アクリル板の仕…

エノコログサ(狗尾草)にかくれんぼ

夕方、裏庭でエノコログサを見つけました。一本、二本、、、あれれ、気づかないうちに、あっちこっちに! 立派なのやら、中くらいの、小ぶりなの、20本ばかり選んで、細長いガラス瓶に入れて玄関の棚にかざってみたら、なかなかの趣です。 *** 夕食の準備…

梅枝尺はピラカンサスが好き

息子から立派な紫陽花の写真が届いた。我が家のはまだまだ蕾。 その隣のヤマアジサイの「クレナイ」は5、6年前、友人からもらった一枝。今にも枯れそうな細い枝だけれど可憐な花をいくつも咲かせている。白から紅色に変化する装飾花の艶やかさははっとするほ…

毎日…あたらしい私

5ヵ月ほど前だったか、《令和の寺子屋》プロジェクトというTV番組を見た。会場は豊臣秀吉所縁の醍醐寺、生物学者の福岡伸一ハカセが、20人ちょっとの小学生に授業を展開した。 生命ってなんだろう?全ての生物はなぜ必ず死を避けられないのか?死の意味とは…

タンポポの綿毛

どんなに遅い時間になっても、休みの日にも、《ひと言・人・こと》を書き続けた20年前、図書館からの発信の原動力はなんだったろうと思う。朝から晩まで自由な時間がたっぷりあるのにね、今は。 ひどい戦争。温暖化に拍車をかけるどころか、ヒートアップ!地…

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。