小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

図書館

『てのひらごよみ』~あしたがあって夢がある 

図書館での読書会「詩をたのしむ」でひろこさんが紹介してくださったのは『詩の玉手箱』(いそっぷ社/2008.4) 中原中也、萩原朔太郎…著名な詩人たちのあまり知られていない詩が51篇。鮮やかな挿し絵は柚木沙弥郎さん。 三木卓さんの解説文と合わせ読みしな…

読書会メモ②〈詩をたのしむ〉

*読書会メモ②* 〈詩をたのしむ〉2月8日 きもちが少しでも明るくなれるようにと先月に続いて元気カラーの真っ赤な服のスウさん、金沢から電車に乗って来てくれるきりりんさん。今日は三人です。 被災地のこと、政治のこと、あれやこれやのつもる話の中で…

読書会メモ①〈宮沢賢治を読むつどい〉

昨日のうちに記録として書くはずでしたが、ぐずぐずしていて一日遅れです。 ***・・・・・・・・・・・ 1月31日~2月8日までの9日間、(定休日も含むので実質は8日間)図書館は蔵書点検のため昨日まで臨時休館でした。 あいにく読書会の日が重なっ…

投稿ミスです!うっかりしました

今、ブログを開いてびっくり。ありえない投稿ミス! ああ、なんということでしょう。昨夜は私、うっかりしていたんですね。 これは2003年9月13日の記事です。 きっと、ご覧になった方も、???と思われたことでしょうね。奇妙に思われたでしょうね。失敗し…

『ガーダ 女たちのパレスチナ』(古居みずえ/岩波書店)より

すうさん、マー君のママさん、コメントありがとうございます。胸打たれる二本の作品を続けて観たので、より一層、かけがえのない日常が失われていく不条理をひしひし感じました。 あれから12年、攻撃はさらに激しさを増し過酷な状況の中で子どもだったあの子…

一冊の本をめぐって~“片足で挑む山嶺”

2005年、鳥屋町・鹿島町・鹿西町の3町が合併して誕生した中能登町。ふと鳥屋町に関心を抱いたことがきっかけで、中能登町のHPを開きました。調べ方が足りなかったのかもしれませんが、旧町について必要な情報は残念ながら見当たりませんでした。幸いにも唯…

「最後の講義~建築家・伊東豊雄」

急ぎお知らせします。 「最後の講義」は、BS1の番組でした。今夜8時から再放送があります。 機能性、合理性を追求する近代主義の建築とは違った伊東さんの考え方にとても共感しました。 「チューブ」によるコミュニケーション光と風を通す「グローブ」のあ…

キーワードは…「みんな」

朝から冷え込んで、時おり激しい雨風でしたが今日は、袴田巌さんの『主よ、いつまでですか』(北陸学院大学ヘッセル記念図書館からの貸借本)の返却期限日だったのでどうしても出かけなくてはなりませんでした。 「雨にあわれませんでしたか」マスクの図書館…

『主よ、いつまでですかー無実の死刑囚・袴田巌獄中書簡』②

**1983年の日記の中より** ☆1月1日晴 「午前祝辞を記する。日本弁護士連合会人権擁護委員会宛。午後本、新聞読む。一時間ほど室内体操行なう。昨夜は一時頃眠って今朝七時三十分に起床した。監獄の元日の挨拶でも「おめでとう」と言うんですよ、ちょっと…

『主よ、いつまでですかー無実の死刑囚・袴田巌獄中書簡』①

「…私も元気でおります。私のことで親類縁者にまで心配かけてすみません。こがね味噌の事件には真実関係ありません。私は白です。私は今落着いて裁判をまっております。私は暖部屋にはいていますので現在なんの…」(記載ママ) 11月2日の中日新聞の特報記事…

図書館の名探偵たち(1)

土曜夜のNHK「レギュラー番組への道」はその名も「図書館名探偵の事件簿」小さな図書館の日々がすっぽり重なるような番組でした。 既に8月に放映されたらしいのです。図書館loveの私としたことがうっかりしました。 名探偵よろしくホームズの衣装で登場した…

「草木染・手織り 河合和子 紬のショール展」にて

野々市の「工房shop SAKAI」で企画展「草木染・手織り 河合和子 紬のショール展」が開かれています。10月6日、今日6時までです。 河合さんは「古典をたのしむ」読書会でご一緒していたKさん。 https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2020/05/29/…

鶴彬~一叩人~澤地久枝さんへとバトンは渡されて

鶴彬のこと、澤地久枝さんのこと、どうしても伝えたくて、今日、の書き出しが、昨日、一昨日、になり…とうとう四日たって、ようやくの報告です。 *** 9月3日(日)、隣町のかほく市高松町で開催された佐高信さんの講演を聴きました。会場の高松産業文化セ…

「こころの時代~翻訳者・坂東弘美」より

『はだしのゲン』はわたしの遺書、わたしが伝えたいことは、すべてあの中にこめました、と中沢啓治さん。 『はだしのゲンはヒロシマを忘れない』(中沢啓治/岩波ブックレット/2008年)ではゲンはぼく自身、ぼくの目に焼きついている原爆の姿、しつこく、しつ…

私たちは黙らない!

『私たちは黙らない!』~平和を求め軍拡を許さない女たちの会~(関西/編) 2022年12月23日、岸田政権が閣議決定した23年度政府予算案は、歳出総額の9%が軍事費、27兆円から5年で43兆円へと膨らむ。 この異常な大軍拡路線の危機に猛反対する女たちが、わ…

夏のおはなし会☆『お寺の掲示板』より☆ぶじに香川県へ

~~ 一週間前のことですが、忘れないように書き記しておこうと思います~~ “12日(土)2時~ 「夏のおはなし会・のまりんの紙芝居」です。絵本クラブは、ホント 久しぶりにブラックシアター《赤ずきん》を制作しました。ちょっと気分転換を兼ねて、おいで…

序文~『或る農学生の日誌』~『稲作挿話』

賢治さんが26歳の頃の9篇の童話が収録された『注文の多い料理店』その巻頭に透きとおるように美しい序文があります。 wuisizenさんからいただいたコメントで三年前のブログを思いだしました。 https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2020/12/05/134222…

ふたりだけで《銀河鉄道の父》

6月1日の読書会「宮沢賢治を読むつどい」。いつものようにみんなで「星めぐりの歌」をうたい、『注文の多い料理店』の素敵な序を読み、その日は『或る農学生の日誌』を始めるはずでした。 ところが、細川律子さんの「昨日《銀河鉄道の父》をみてきたんです…

「能」をたのしむ

《新聞の投稿に惹かれてリクエスト》https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2023/02/18/164328 寄贈依頼はその後どうなったか不明のまま4月、それとは別に相互貸借で見ることができました。 小川正吾さんの言葉のとおり、ほんとうに美しい本でした。藪…

「スピンオフ見る会」が広がりますように

4月23日のブログ【一緒に、とめたくて、走りたくて】に書いた《沖縄、再び戦場へ》のスウさん宅で開催されたスピンオフ上映会に私も参加しました。 「フェイク大流行りの昨今だけど、三上さんの映像は現実。戦争を沖縄だけの問題にさせられている、沖縄の人…

3年前に戻った図書館で

「なんかとってもすっきりしたわねぇ」 新型コロナ「5類」移行で、カウンターの透明ガードやビニールカーテンが取りはずされて、図書館員さんたちも溌溂としているように見えます。今日の図書館の記録です。 ① レファレンスのこたえ 「二本ともケヤキです。…

わくわくするような「図書館だより」です

小さな図書館に関わった頃は、一般的に、図書館は今ほど話題にのぼる施設ではありませんでした。図書館の必要性を感じる人もそれほど多くはありませんでした。ですから、少しでも図書館を知っていただけるよう、図書館PRに努めることは私の大事な仕事のひと…

誕生日に図書館へ

別サイトの『ひと言・人・こと』(2001年~2005年)から『小さな図書館のものがたり』への移動、改訂作業は、今、2003年5月まで順調に進んでいます。 今日は嬉しいことがありました。 その後、膝の調子はどうですか?気分が塞いでいませんか?一ヵ月遅れの誕…

至福の読書会~石牟礼道子さんの詩画集

今週は「詩をたのしむ」読書会でした。水野スウさんは、はるばる奈良へ出前講座で出張中。黄砂飛来も影響しているやもしれません。二人だけの読書会でした。 きりりんさんが金沢の図書館で選んできてくださったのは石牟礼道子さんの詩集です。 ・・・・・・ …

賢治さんの恋ものがたり

先週の「宮沢賢治を読むつどい」の読書会は大盛況でした。年度初めということもあってか13人が参加、いつもの椅子では足りなくなって補充しました。 *** その日は朗読劇『シグナルとシグナレス』のワークショップでした。 一番列車、電信柱、倉庫、そして…

『ふるさと 鶴来 再発見』の校正のおてつだい

「校正」といえば、「プロフェッショナル」で知った大西寿男さん。出版物を支える重要な人、まさに「縁の下の力もち」。決してその名が表記されることはないけれどなくてはならない存在で、作者、編集者から絶大なる信頼を得ている方と知り、そのお仕事ぶり…

『イマジン』の世界をおもう

「すべて米国の侵略戦争から始まった」「イラク正常混迷20年」 一昨日の中日新聞の二面はこんな大きな見出しでした。つい先日、別サイトの小さな図書館の『ひと言・人・こと』から移行した記事は、20年前のちょうどその頃のもの。図書館のカウンター周りで静…

せんはうたう~風にふかれて

いつものように、こじんまりした《詩をたのしむ》いつものように、すてきな詩に出逢えた二日前の読書会。 きりりんさんが紹介してくださったのは『せんはうたう』(詩・谷川俊太郎/絵・望月通陽/2013) 谷川恵さんがひとりで始められたという「ゆめある舎」…

金沢~広島~響歌

久しぶりに帰郷した上の娘と一緒に金沢の街を楽しんだ日曜日、暖かい一日でした。「金沢市内一日フリー乗車券」を手に、石川県立図書館~天徳院前のお蕎麦屋さんでお昼~如来寺の石地蔵群~ここまでは、友人のおかげで自信たっぷりのコースでした。 偶然にも…

 人と人の思いをつなぐ絵本です

《いまいちおし!!の絵本》 ぜひご一読を知り合いにおすすめを世界中で翻訳を “こじんに むけて ちいきに むけて せいふに むけて こっかに むけて みらいに むけて ちきゅうに むけて NO WARの きょうれつ メッセージ” 【コッチさん】が心をこめて紹介くだ…

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。