小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

かつおきんや講演会にて~「子どもの心を育てるもの」

4/25(日)休館日    

☆今日は午後2:00~【金沢子どもの本研究会】の第287回例会《かつおきんや講演会~子どもの心を育むもの~自作を通して》に。苦手な車を慎重に運転して、金沢駅からはタクシーに飛び乗って、余裕を持って、辿り着いた金沢長町研修館。

野間成之会長の「こんな機会はめったにないこと」の言葉どおり、今日参加できたことは本当にラッキーでした。

いまだに知らないことだらけ、調べたいことばかりとおっしゃるエネルギッシュな勝尾先生が披露してくださったのは、今年1月16日東京の全く心当たりのない?!女性Yさんから届けられたという感動的なお手紙でした。

繰り返し繰り返し図書館から借りて読んだ三冊がその方にとってバイブルとなり、「小学生だった私はいつか大人になったら、素敵な本をありがとうございましたと伝えたい」と30年経っての実行。「自分が興味を持ったことを、自分で調べ、自分なりの結論を導き出すことが自分の人生の土台となった」というYさんの三冊、『井戸掘吉左衛門』、『辰巳用水をさぐる ナゾの人板屋兵四郎』、『まぼろし木橋 愛本橋』を元に、取材のきっかけや興味深いエピソードについて、当時を思い出しながら懐かしみながら語られた先生でした。一連の著作を流れる「水」への“思い入れ”は、生命の根源としての水を大切にしてきた先人への思いと繋がっていることも心に残りました。

それにしても、30年の歳月を経て届いた手紙・・・子どもにとっての一冊が、大人の分からないところで出会い、繋がっていることに、図書館に関わる者として胸熱くなる思いでした。昨年11月に開催された「東海北陸地区図書館地区別研修記念講演会」で『武士の家計簿~「加賀藩御算用者」の幕末維新』の著者・磯田道史(いそだ・みちふみ)さんが、思い出として紹介されたのは・・・小学校図書室で《かつおきんや作品集》に出会いその面白さに夢中になって何度も読んだこと。資料調査のために金沢を訪れた際に、ここはその先生の町であったことを思い出し、たまたま乗ったタクシーの運転手さんに尋ねたところ偶然にも先生の教え子ということで、親切に案内してもらえた・・・見えない小さな出会いが現在に結びついて…。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。