小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

女神たちに乾杯!

ふと開いた2002年の手帳。表紙の後ろポケットに、折りたたんだ小さな紙きれ…。写真家の漆原宏さんからいただいた嬉しいメール!!(12/03/02 15:29:54)でした。

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「感じる。図書館」

今回の北陸行は、津幡が圧巻でした。私の『図書館のおいしい食べ方』は、図書館の利用法をはなしています。しかし、図書館数が倍増し、貸出冊数が天文学的数値になろうと、現在の利用法、提供方法が変わらないかぎり世の中落下の法則に従い一(方)通(行)のみの感がありです。そんな暗雲立ち込めているなか、天使たちの出現を目の当たりにしたものです。津幡の女神たちに乾杯。今年はいい締めくくりができそうです。応援しています。

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松任市図書館の伊藤峻館長さんが、小杉町民図書館の参納哲郎館長さんと漆原さんを案内して、小さな図書館に立ち寄ってくださった11月30日。すごい方たちの突然の訪問に飛び上がるほど大喜びしてしまった私たちでした。

嘱託の館長の私、役場から配属された事務職員、新人の司書、そして臨時職員2名の女性ばかり5人。全員が図書館未経験者と知った時、「0」からの出発!一緒に勉強しましょうと呼びかけて、6年間。ずっと同じメンバーでした。

「暫定的な図書館」として、「政治・経済・小説などの新刊書中心の、貸出を専門」と位置づけられていた小さな図書館。。。とにかく、開かれた図書館でありたい。既成概念にとらわれず、正しいと思ったことはどんどん実行しよう。常に一般町民の側に立って考え、利用者の声を何より大切にしよう。そして、いつかできるはずの本格的な図書館に向かって、この小さな図書館を育てていこう。

そんな私の決心を受けとめ、信じ、夢を育てる仲間となって、共に歩んでくれた「女神たち」のひとり一人が懐かしく、感謝と敬意のきもちでいっぱいになります。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。