小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

「美の壺」~図書館を訪ねよう

美の壺」はわたしのお気に入りの番組のひとつです。先日のテーマは《図書館》でした。国内には6000を超す大小の図書館があるそうで、110万冊所蔵のメタリック調の図書館、地元特産の杉を生かした図書館、レンガ造りの紡績工場跡の図書館、植物園に併設されたかわいい図書館・・・など、いずれも体験したくなる個性豊かな図書館が紹介されていました。

中でも、いつか訪ねてみたいと思ったのは、滋賀県にある甲良町立図書館。
昔の小学校を再活用、今も愛され続けているという「宝物」です。かつての卒業生の高齢男性おふたりが登場、昔を懐かしみながらのやりとりは実に誇らしげでした。

なんでも10年もの間、村民が一丸となって倹約して、昭和8年、総ヒノキ造りの立派な学校が完成。けれど、それから60年を経過して校舎は老朽化、建て替えやむなしとなったとき、「…三百年耐用年数あり…保存利用こそ本道…文化財に指定し長く温存すべき…」かの宮大工、西岡常一さんが、手紙を町に書き送り保存運動を強く後押しされたのでした。

図書館のHPには《旧校舎は「文化遺産的価値が高く町として保存すべき」との住民の強い願いを反映して平成4年(1992)町指定文化財の建造物に指定されました。また国から地域文化財保全事業の採択を受け、現校舎と向かい合うかたちで移転(曳(ひ)き屋)、旧校舎は今なお威風堂々とした雰囲気をそのままに留めています》とありました。

ちなみに、草刈正雄さんの手にある選び抜かれた6冊は?
『武士のたしなみ』『戦国時代―あなたは生き残れるか』『真田一門の秘密』『勝つための合戦』『武士の作法』『骨董のいろは』
・・・あ、個人情報!でした。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。