追悼の記事や番組で初めて出逢った人がたくさんいる。
そういう素敵な方だったのかと後になって知って、
自分のアンテナの感度を残念に思うことがある。
例えば、、、忌野清志郎さんもその一人。
しかし、よく知ってると思い込んでいた人、、、
作家であり、自然環境保護活動家!実際に講演まで聴いたのだけれど、
それ以上深く知ろうとはしなかった。
4月3日に亡くなられた「アファンの森」財団のC.W.ニコルさん。
夫がたまたまテレビをつけてくれたお陰で、
【アファンの森よ永遠に C.W.ニコルからのメッセージ】を観た。
「アファン」はウェールズ語で「風の通るところ」
森は大きなクーラー、森はだいじなダム、森は人を元気にさせる。
ニコルさんが放つ言葉に共感する。
1986年、原生林伐採に抗議して林野庁に質問状を出した。
「外国人だから、出すぎないようガマンをしてきた。しかし、
もう黙っているのは罪悪に近い。」
「豊かに流れる澄んだ河川は、この国の持つ最大の資産。
森林を破壊すれば、川は鉄砲水となり、大きな災害を起こす。」
1995年、黒姫を流れる鳥居川が氾濫して、
長野県は、コンクリートの護岸工事を進めようとしていた。
「その時赤鬼が暴れた。ものすごく暴れ反対した。」とニコルさん。
提案したのは、岩や石を使う自然に近い「近自然工法」。
その工事の後、イワナやカジカなどの川魚が増えていったという。
行政マンから赤鬼と恐れられたニコルさん、
日本の森の再生のために生涯をかけた。日本国籍も取得した。
宮城県東松島市の「宮野森小学校」の再建事業を強く支援した。
「ノー!コンクリート。ホントにノー!」
「学校が種、種から大きなすばらしい木が生える。」
「私は約束を守る、僕の時間の半分は死ぬまであげる!」
「どうしても他のものを使うなら反対はしない。でも、参加はしない。」
「木造の理由は、アレルギーとか、子どものことを心配しているから。」
「子どもが一番だいじ。森が校舎。それが私の条件。」
2012年から話し合いを重ね、2017年に完成した小学校は復興の森に抱かれ、
天井、柱、床、全て木材、温もりのある木造となった。
~~ニコルさんの最後のメッセージ~~
《自然は私たち人間が地球を傷つけ、共に生きる他の生命を虐げていることに
多くの警告を発している。新型コロナウィルスは、今後、我々を襲うであろう災厄の先駆けに過ぎない。私たち人間は他の生物にもっと敬意を払い、自然界の調和を乱さぬよう力を尽くせないものか。》
そう、私たちも自然界の一部!!!
「センス・オブ・ワンダーの図書館」として、発信し続けてきた言葉!