スウさんのブログに紹介されていますが、読書会「詩をたのしむ」で読んだのは
きりりんさんが持ってきてくださった『夏の雲は忘れない ヒロシマ‐ナガサキ1945年』(大月書店/2020/7)
あれは、昨年の夏でした。NHKの「視点・論点」で女優の渡辺美佐子さんが、朗読劇「夏の雲は忘れない」という題名で、全国をまわっていること、子どもたちの声をたくさん台本に取り入れていろんな学校もまわっていること、ひとりの少年への思いが支えとなっていることなど語っていらっしゃいました。そして、なんと、昨日の北陸中日新聞の終戦の日の特集は、1ページ丸ごと、渡辺美佐子さんのインタビュー記事。
あの時、最後の夏だと伝えてくださっていたのに、、、残念なことに、朗読劇『夏の雲は忘れない』を観る機会を逸してしまいました。
番組の中で朗読された5年生の男の子の詩が、今も胸にささっています。
いたといたの中に
はさまっている弟、
うなっている。
弟は、僕に
水、水といった。
僕は、
くずれている家の中に、
はいるのは、いやといった。
弟は、
だまって
そのまま死んでいった。
あの時
僕は
水をくんでやればよかった。