一昨日の「詩を楽しむ」読書会では、『光の海』のあとで、長田弘さんの
『誰も気づかなかった』(みすず書房 2020.5)に出逢いました。
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微笑みがあった。
それが微笑みだと、
はじめ、誰も気づかなかった。
微笑みは苦しんでいたからである。
苦しみがあった。
それが苦しみだと、
周りの、誰も気づかなかった。
苦しみは無言だったからである。
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詩人の没後5年を記念して出版された本、きりりんさんの紹介です。
ぜひ、地元の図書館にあってほしい一冊。(リクエストしよう!)
ふ~む、と考えさせらてしまうこんな詩もありました。
ほんとうのことというのは
ほんとうのことだろうか
うそではないぜったいというのは
それはほんとうのことだろうか
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「幸福」についての詩のなかでは、次の一文にぶつかって???
サイハヒと、運命という漢字に
ふりがなを振ったのは、言海である。
『言海』は明治時代に大槻文彦博士が編纂した不朽の辞典、
ちくま学芸文庫シリーズに復刻され、読む辞典として人気があります。
図書館にあると思っていた『新編大言海』は、県内では8館のみで、
県、金沢市、加賀市、志賀町、宝達志水町、県立大、金大、北陸先端大。
なんとか確かめるすべはないものかと、ふとネット検索、、、
すると!!なんと、なんと、とりさんという方のブログに、知りたいと
思っていたそのページが、そのまま写真で紹介されているではありませんか。
「かう⁻ふく 幸福」は「サイハヒ。運命(シアハセ)好キコト。」
(「気になった言葉 on 国語辞典」2013.5.11)より
インターネットに感謝。【とりさん】に感謝。