小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

方言

肥後もっこす
津軽じょっぱり
「土佐いごっそう」は、日本三大頑固者で知られている。

では、「すったくもん」は?

福岡県の大先輩のブログで、それは「怠け者」のことだと知った。
「すったく」の語源はいったいなんだろうか?
熊本県では「働き者」のことを「がまだしもん」というらしい。
言葉の探索は面白い。。。ネットに、九州方面の言葉の一覧があった。

  えすか  (怖い)      あ~、えすか。
  ほがす  (穴をあける)   モコがほがした障子
  むぞがる (可愛がる)    むぞがりすぎだよ~


  ・~・~・~・~・~・~・~・
  おとましい  (もったいない)
  おちょきんする(正座する)
  ちょっぺの子 (かわいくてしょうがない子、溺愛の子)

これは福井県の方言。夫も私も福井県生まれ。
子どもの頃から普通に使ってきた言葉、
わが子たちにも当然のように使ってきた言葉だけれど、
いつの間にか標準語と入れ替わり、
日常会話で使うことは自然になくなってしまった。

石川県の住人になって50年近くになる。 
 
 「きんかんなまなま、だら、かたい……」

すうっーと使いこなすまでにはいかないけれど、
金沢の方言もなかなか味わい深い。
方言はなぜかあったかい。人情味がある。
人々の暮らしを映し出す。その土地の歴史も見える。
そんな方言が、時代と共に消えていく運命にあるのはおとましいこと。

『花いちもんめ 金沢方言あそび歌とエッセイ』『金沢方言詩集』など、
30年近くにわたり金沢弁を駆使した方言詩を書き続けている徳沢愛子さん。
2003年5月31日、小さな図書館の「出会いの夕べ」で、愉快なお話をして
くださったこと、参加者との愉しいやりとり、、、懐かしく蘇った。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。