ブログを始めたからでしょうか。
何でもない光景がふと心に留まり、かつてのことがつい思い出されるのです。
お正月明け、シグナスの図書館入り口に貼られた立派な「謹賀新年」の
賀正紙を目にした時もそうでした。
9年間、小さな図書館の新年のポスターは
「謹賀新年」の代わりに「A HAPPY NEW YEAR」。
原っぱで四つ葉のクローバーを見つけたかわいい女の子のイラスト、
明るい希望のキャッチフレーズは、小さな図書館にぴったりに思えました。
今から思えば、役場の上司もなかなか理解ある方でした。
私たちの「ステキでしょ!」の説明に、PRの仲間入りもしてくださいました。
あれは図書館がオープンして、初めてのお正月を迎える頃でした。
新刊書をチェックしている時、なんともロマンチックな本に出逢ったのです。
それは『遠回りの恋のかなえ方』(中谷彰宏著/かまたいくよ絵/PHP)。
恋の成就のおまじないの中に、私の心をぎゅっと掴んだ言葉がありました。
「原っぱで、
四つ葉のクローバーを見つけるコツ。
そこに、
きっとあると信じて探すこと。」
思い切って、著者の中谷さんに手紙を書きました。
…まるで、四つ葉のクローバーのような中谷さんの本。
小さな小さな図書館の新年のメッセージとして
年賀状に使わせていただきたいのですが…と。
まもなくして、中谷さんから一枚の葉書が届いたのです!
ハガキいっぱいの大きな文字、【あきひろ】印も押されて。
「一冊の本があって
一人の読者がいれば
もう立派な図書館です。
ステキな夢をありがとう。 ′96.12.30 中谷彰宏拝」
その翌年の12月、近況報告の手紙を差し上げました。
…はや一年。小さな図書館のこと覚えていらっしゃいますか。
小さな図書館は、やっぱり小さいままですが、、、
図書館に来たら何だかいいことありそうな、
素敵な出会いが生まれそうな、そんな夢いっぱいの図書館を
育てています…
年が明けて、なんと!その中谷さんご本人からのお電話に、
信じられなくて、びっくりして、、、大喜びした私たち。
そして届いたのは・・・サイン入りの著書21冊!!
…図書館で、どうぞ「あなたの一冊」を見つけてください。
きっと、きっと、みつかるはず。
そして、図書館が町の四つ葉のクローバーになりたい…
そんな想いをこめた《イメージキャラクター》は、
年賀状をはじめ、図書館だより、コーティングサービス券、FAX紙等々、
あらゆるところで大活躍しました。が…
そんな物語を知っている人はもう少ないでしょう。
中谷さんは変わらずにご活躍されていらっしゃるご様子。
《中谷彰宏レター》の第2025号【2005.10.16】には、
小さな図書館との出会いが今も残されていました。