小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

『平家物語』の世界へ

獅子吼高原~月惜峠、瀬波~白山里~オンソリ山、、、カタクリ群生!

武田先生の山歩き報告にびっくりしてしまいました。二日前、私はテニス仲間の山男、Wさんのスマホで、不思議な名前の「オンソリ山」の、カタクリのみごとな群生を見せてもらったばかり!今日は暖かい陽ざしに気持ちも春めいて、二輪のカタクリの花が描かれたオーバーブラウスをはおって図書館に出かけた私…。

こんな偶然ってあるのねぇ、から始まった今日の読書会「古典をたのしむ」でした。

これまでに部分的にとりあげたこともありましたが、新たにじっくり読み始めることになった『平家物語』。中、高齢者に交じり、20代の若者が参加してくださっているのも新鮮です。冬期はお休みだったKさんも、金沢からバスに乗って久々にお顔を見せてくださいました。先月、都合で参加できなかった私と、Kさんのためにと、「祇園精舎」の段のおさらいから始まりました。

お寺のご住職なので仏教はプロフェッショナル!読書家であり、歴史、地理に詳しい元教員の武田先生のお話は、少人数で聞くのがもったいないほど。『今昔物語集 天竺篇』にある須達(しゅだつ)長者の「祇園精舎を造った」話、有名な冒頭の「祇園精舎の鐘の声~~偏に風の前の塵に同じ」の一節に続く登場人物の関係、、、プリントと効果的な板書で解説してくださるので、わかりやすくて、面白いのです。さっと飛ばすところあり、丁寧に読むところありで、3年程の計画で読み進める計画だそうです。最後に、福沢諭吉渋沢栄一、社会問題、、、のおまけ(?)もあって、充実感たっぷりのひとときでした。(どなたでも参加できます。もちろん無料です。)

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。