小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

「中谷宇吉郎雪の科学館」の思い出

気温がぐんぐん上昇中、家の中でも27.5℃。

今日は、、、加賀市にある「雪の科学館」で、
科学館顧問の神田健三さんのお話を伺うはずでした。
友人ととても楽しみにしていたのですが、
県の「緊急事態宣言」が出て、中止となってしまいました。

4月20日中日新聞で、このほど完成した公式ガイドブックのこと、
あの頃と変わらぬ学者風の、実直そうな神田さんの写真!
を拝見して、懐かしさのあまり、定員15人の
「ガイドブックの成り立ちと魅力を語る談話会」に
急いで申し込みしたのでした。

21年前の2000年6月19日(月)
《で・あ・い講座~雪の科学館へ行こう~》の懐かしい思い出。
1994年に開館した「中谷宇吉郎雪の科学館」の設計は磯崎新さん。
休館日、スタッフたちも参加して、町のバスに乗って、、、
晴れやかな顔、歓声、、、柴山潟のspecial噴水、、、

中谷宇吉郎物語』をいただいた、、、まるで昨日のことのよう。

『図書館だより 夏号 NO.8』にはそのときの感動の声があります。

* * *

中谷宇吉郎生誕百年を記念しての雪の科学館を20名で見学、神田館長さん、ボランティアの口野さんの説明で、和気藹藹のうちに素晴らしい博士の業績に触れてきました。驚いたのは科学館の建物です。柴山潟に面して建っているゆったり空間をとった科学館。中庭はグリーンランド氷河の原、シューと音をたて舞い上がる人工霧に皆、歓声をあげました。雪の結晶の美しかったこと、そして博士の作った人工雪の装置は感動ものです。温度によって姿を変える雪の結晶、また、氷が内部から融解した時にできる美しいチンダル像を館長さんが実験してくださいました。科学者であり、画家であり、歌も作り、多才な博士に出会い、参加した方に出会えて有意義な一日でした。(山本美智子)

図書館の「で・あ・い講座」に初めて参加させてもらいました。雪の種類の多さに驚きました。又、北海道の大雪山のような北の高い山に降る雪の結晶は、北陸のような平地の雪と違った結晶が多いことにも驚きました。このような企画があったら、また参加したい。(坂本勝雄)

雪の科学館見学に参加してあらたに雪の神秘に触れることができた。小学生の頃みた六角形の雪片の美しさ、いつまでも舞い落ちる雪を仰いで見ていたことを思い出し、どうして六角形になるのか不思議でなりませんでした。今、中谷博士の「雪」を拝見し、その謎が解けました。博士の言葉「雪は天から送られた手紙である」「雪の結晶の形及び模様は暗号で書かれている」…これからもこの暗号を解く方がたくさん出ると思います。(若林 主)

前から一度行ってみたいなと思っていた中谷宇吉郎「雪の科学館」への見学があったので申し込んだ。「雪のデザイン賞公募作品展」にも興味があったので、両方とも見られるとはラッキー!と思った。
想像していた以上に、建物内容、周囲の景観が素晴らしく、館長さんやボランティアで説明してくださった地元の方、津幡から一緒に行った皆さんとの新しい出会いも楽しく、昼食、予定外のコーヒータイム等、素敵なことずくめの一日でした。(江守麗子)

* * *

昨年10月10日のオンラインイベント「雪と氷のライブ実験」の映像がYouTubeにありました。
① 雪の赤ちゃんをつくる
② チンダル像

憧れの神田さん!!のスペシャル映像です。

 

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。