小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

古木たちの言葉

大雨洪水の異常気象は日本だけではない。
北欧では猛暑で大変なようだ。
ドイツ西部では豪雨災害で多数の死者が出ている。
年々、地球全体がおかしくなっている。

* * *

巨大台風の原因は海面温度の上昇によるもので、
その地球の異常な気候変動は人類の生活変化がもたらしたもの。

たとえばクーラー。
熱い排気熱を空中に放散し、大気の温度を上げ、海の温度まで引き上げる。
海が熱いから水蒸気が上り、それが集まって大雨を降らす。

そうした原因が積もり積もった結果。
明確な原因と結果が、厳然とあるのだけれど
その距離があまりにも遠いから、人々は気づかない。
気づいていても、知らないふりをしてるのか。

地球温暖化などとのんびり言ってる場合じゃない。
これは高温化、地球の海はもう病気なのだ。

 …
 金が儲かる
 得をする
 だから何々をする ちゅうことを
 わしらの森の樹は誰も考えんよ
 けものも考えんよ
 鳥も考えんよ
 虫も魚も考えんよ
 …


政治も経済も 科学も医学も
損か得かで方針を決めてるんじゃないか
人間たちよ 考えて欲しい
経済至上主義、経済優先の先には何があるか

* * *

倉本聰さんの『古木巡礼』(2021.4.15/文藝春秋)の中で、
樹齢数百年、数千年の老木、巨木たちがつぶやく、嘆く、
傲慢、無礼な人間たちを手厳しく問い詰める。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。