「これはね、十何年前、図書館でもらったタネ」
夏の花が咲き誇る玄関先。
友人が指さしたのは、
柱にからまって伸びているフウセンカズラ。
かわいい緑の風船が、
いくつも風に揺れていた。
夏の間、小さな図書館で育てて、
利用者のみなさんにプレゼントしたタネは、
♡の模様があるので、
ハートカズラの名で愛された。
図書館のハートのタネが、
こうして命をつなげていることが嬉しくて、
ありがたくって、
胸にじ~んときて家に戻ると、、、
* * *
思いがけなく、
S夫妻から届いた残暑お見舞いの葉書。
「…孫たちが絵本が好きだったので、
喜ばせたくて、絵本を描き始めました。…」
大島絵本館の「国際絵本コンクール」へ
数年前から出品を続けていらっしゃるんだとか。
びっしり書かれたお便り、何度も読み返した。
* * *
そして、ミシンのこと。
手芸入門講師のふさのさんに相談して、
調子の悪いミシン2台を処分したのは一年前。
もう新品を買う歳でもない私に、
替わりにとご自分のミシンを譲ってくださった。
先日、断捨離を始めた絵本クラブの絵美子さんから
どなたにでもどうぞと依頼されたふさのさん、
あれよりも使い勝手がいいはず~と、
早速、「絵さんミシン」が私の手元に届いた!
* * *
この1週間ばかりの間にあった、
小さな図書館での出会いにつながるできごとに、
私はハートのクスリをいただいています。