ウィシュマ・サンダマリさん、スリランカ女性、33歳。
スリランカで大学を卒業後、子どもたちに英語を教えていた時、
日本人の生徒と出あい、日本の文化に興味を持って、
4年前、日本語学校の留学生として来日したという。
去年8月から半年余りの間、
名古屋出入国在留管理局に収容され、3月6日亡くなった。
4月の中間報告書、8月10日、最終報告書が公表され、
通常の医療を受けられず死亡した経緯、
背景にある人権意識の欠如が、
次第に明らかになってきた。
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今日の中日新聞コラムで、師岡カリーマさんは、
野良犬並みの扱いをも与えぬ「非道」!と嘆く。
「…そのような非道をカメラの前で堂々と演じたということは、
それが個々の職員というより組織全体の問題だと物語る。
これを何の欠如と呼べばいいのか。私にはわからない。」
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ウイシュマさんの悲痛、ご家族の悲憤が胸に刺さる。
もし、自分が、家族が、友人が、
こんな目にあったら…と考えただけでも身震いする。
残されているビデオ13日分は2時間に編集され、
開示された1万5113枚の公文書は黒塗りだらけ。
黒塗りに費やされたむだな労力…
何を隠しているのか、
なぜ隠すのか。
隠ぺい体質は、
原発、赤木ファイルでも実証されている。
この体質を改めない限り、
日本は、国民から決して信頼されない。
世界からもますます信用されなくなると思う。