小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

「隠ぺい」の体質

ウィシュマ・サンダマリさん、スリランカ女性、33歳。
スリランカで大学を卒業後、子どもたちに英語を教えていた時、
日本人の生徒と出あい、日本の文化に興味を持って、
4年前、日本語学校の留学生として来日したという。

去年8月から半年余りの間、
名古屋出入国在留管理局に収容され、3月6日亡くなった。

4月の中間報告書、8月10日、最終報告書が公表され、
通常の医療を受けられず死亡した経緯、
背景にある人権意識の欠如が、
次第に明らかになってきた。

・~・~・

今日の中日新聞コラムで、師岡カリーマさんは、
野良犬並みの扱いをも与えぬ「非道」!と嘆く。

「…そのような非道をカメラの前で堂々と演じたということは、 
それが個々の職員というより組織全体の問題だと物語る。
これを何の欠如と呼べばいいのか。私にはわからない。」

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ウイシュマさんの悲痛、ご家族の悲憤が胸に刺さる。
もし、自分が、家族が、友人が、
こんな目にあったら…と考えただけでも身震いする。

残されているビデオ13日分は2時間に編集され、
開示された1万5113枚の公文書は黒塗りだらけ。
黒塗りに費やされたむだな労力…

何を隠しているのか、
なぜ隠すのか。

隠ぺい体質は、
原発、赤木ファイルでも実証されている。

この体質を改めない限り、
日本は、国民から決して信頼されない。
世界からもますます信用されなくなると思う。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。