ETV特集はいつも関心をもって見ている番組です。
つい先日は、《遠藤周作 封印された原稿》だった。
未発表の謎、父親との確執や、小説『沈黙』との
繋がりも考察されていき、とても興味深かった。
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9月末に放映されたのは《のぞみ5歳~手さぐりの子育て日記》
今から35年前、1986年の番組の再放送で、
金沢市金石に移り住んだ鍼灸師のご家族の物語だった。
36歳、32歳の盲目の両親の、深い愛情に包まれて生まれた
のぞみちゃんを見守る5年間のドキュメンタリー。
「のぞみ」は生まれる前から、両親が心に決めた名前とか。
お誕生日、お買い物やお手伝い、入園式、
家族でかるた会、、、健やかに成長していく。
そこには、娘への深い愛があればこそ、
優しさだけでなく、厳しく、懸命な両親の姿があった。
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おふたりの希望に満ちた言葉にも感銘を受けた。
どうして泣くんだろうかと、ふと電気をつけたら泣き止んだ。
「うちの家族に見える人が増えた。電気が必要になったと感動した」
嬉しそうに語る繁男さん。
「目が見えることのすばらしさをあの子が教えてくれた」
初めてのところでも、あの子とならどこでも行ってみよう、
心細かったことが何でもないことのように自分の目が見える
ようになったみたいだと玲子さん。
18歳で完全に光を失ったけれど、
失明したあとの自分が好き、自分に素直になれた、
人の心の痛みがわかるようになった、と語る
玲子さんの言葉も心に沁みた。
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友人が金石出身であったことを思い出した。
その近くに住んでいたと聞いて驚いた。
あれから金石もずいぶん変わってしまったから、
鍼灸院はどうなっているかしらんとのことだったが、
みなさんが今も幸せに暮らしていらっしゃいますようにと
心から願わずにはいられなかった。
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いつか機会があったら紹介したいと思っていた一冊、
『わが恵みなんじに足れり~点字で書いた日記帳』に
まつわるエピソードについて、まとめようと思います。