12月7日、中日新聞読者の《発言》ページ、
「恩師の思い出」の投稿文は村中重徳さん。
11月17日の「わがまちの偉人」、児童文学者の
小納弘(1928~2017年)さんの記事が
はっと目に留まったそうです。
村中さんが中学生二年生の時、学芸会で
狂言附子(ぶす)を演じることになり
熱心に狂言風のなまりを指導してくださったという
若き小納先生の思い出でした。
~ ・ ~ ・ ~ ・ ~
「《愛込め、人間を書く》~九谷焼や北前船など、
石川県加賀市の歴史や子どもの日常生活をテーマに
した児童文学作品を数多く発表した。人間が持つ
強さへの信頼、弱さも含めて受け入れる慈愛の
まなざしが作品に通底する。時を経てもなお、
色あせない輝きを放っている。」(小室亜希子記者)
~ ・ ~ ・ ~ ・ ~
この紹介記事に刺激されて、図書館から借りてきた
『べったん横丁のおれ』(2003年8月15日発行)が
ちょうど私の手もとにありました。
当時、出版されたばかりの本。
ある小学生からのリクエストに応えて
購入したのです。
2003.9.22の日付で届いた先生のお手紙があります。
「先日はご注文ありがとうございました。
へたなサインを書いて恐縮いたしております。
いっしょうけんめい考えて、
書かせていただきました。…」
それで、二冊の本の見返しには
それぞれに、こんなステキな言葉が
書かれているのですよ。
***
津幡町のみなさんへ
まちがあって
子どもが いて
おとなが いて
やさしさが ある
***
津幡町の
子どものみなさんへ
にんげんの
やさしさが
にんげんとにんげんを
むすんでいく
~ ・ ~ ・ ~ ・ ~
あれから18年… 村中さんの思い出は70年前…
つながるかな~
電話に出てくださるかな~
どきどきしながら、お電話したのです。
84歳の村中さんに。