小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

小さな町のプロテニスプレイヤー

はっとするような桜吹雪!!
風もないのにちらちら、はらはらと降りそそぎ
運動公園へ向かう坂道はみるみる桜色に染まって
あまりの見事さに車を停めてしまいました。
数日前のテニス大会の日は
満開になったばかりの桜並木道でした。

* * *

4月7日に開かれたその大会は、
《シニア世代の交流と親睦を図り、併せて
世界に羽ばたく斉藤貴史プロをサポートする》趣旨で
「斉藤貴史を応援する会」を率いる夫が呼びかけて開催してきた

《つばたYOU遊シニアオープンテニスチーム対抗戦》
第10回となる今回は16チーム。

ドラゴンA,B、レッドライオン、スローライフ
ブルーマウンテン、エール、ヨシイトイクゾー、
KING&QUEEN、みみちゃんず、緑陰倶楽部、
小松ゴジラ、三国ポーム、白山ミント、
火曜会、津幡ハート,ドリーム

50歳代から最高齢92歳まで
100人を超える参加がありました。

・☆・☆・

150歳以上、140歳以上、125歳以上の
3ダブルスによるチーム対抗戦ですが、
女性ばかりのチーム、女性対男性の対戦にも配慮した
女性ファースト!の知恵を絞った大会は、
女性たちにはラッキーな展開も期待できる
specialルールが人気でした。

① 女性年齢は12歳プラス
② 女性ペア対男性ペアの対戦は、
  女性側に無条件でワンポイント
③ レシーブの選択権は女性が決める


・☆・☆・

ぜひこのような愉快な大会の継続をと
みなさんから残念がる声をいただきましたが、
斉藤プロの引退をもって最終となりました。

町のテニス協会のジュニアから育って
石川県初のプロテニスプレイヤーとなり、
世界をめざし、オリンピックをめざして
頑張ってきた貴史プロでしたが、
次のステップをめざし引退を決断しました。
優しい笑顔とガッツ!の精神力…
私たちの夢と希望のヒーローでした。

プロになりたいと相談を受けてから10年、
県テニス協会や県シニアテニス連盟に呼びかけて
応援し励まし続けた夫をそばで見てきて
これまでのさまざまなできごとが蘇ります。

* * *

これに先立って3月19日、約300人のファンが見守る中で
開催された引退セレモニーは本当に感動的でした。
温かい支援に対する感謝、新たな人生へ決意…
1995年生まれ(小さな図書館誕生の前年です)27歳、
すばらしいスピーチに多くの人がもらい泣きしました。
ジュニアたちや江原弘泰プロとの試合なども
YouTubeでぜひご覧くださいませ。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。