どんなに遅い時間になっても、休みの日にも、
《ひと言・人・こと》を書き続けた20年前、
図書館からの発信の原動力はなんだったろうと思う。
朝から晩まで自由な時間がたっぷりあるのにね、今は。
ひどい戦争。
温暖化に拍車をかけるどころか、ヒートアップ!
地球は人間の愚行で痛々しく傷つけられ、
容赦なく破壊されていく。
どうすることもできなくて
終りの見えない悲劇をただ見ているばかり、
それがつらくてたまらない。
きもちが沈んで、ぼんやりしてしまう。
体を動かそう、じっとしていないで、、、
あれもこれもと洗濯したり
片づけものをしたり
古い衣類を繕ったり
雑巾を縫ったり
図書館で借りてきた『図書館かるた』を
一枚一枚並べてみたり…
* * *
そんな中、夏野菜に水やりをしていて
ふと目に入ったタンポポ。
畑の隅っこの誇らしげな一本を
気まぐれに細長いガラス瓶に挿してみた。
何時頃に閉じるのかな、
次の朝にはまた開くのかな、
何回ぐらいくり返す?
気まぐれに観察を開始すると、
翌日、開閉を繰り返しただけで
タンポポは蕾のように閉じてしまった
ある日、茶色の花びらがポトリと外れて、
白い綿毛が徐々に盛り上がって伸びていく。
途切れることのない神秘の営み…
直径4㎝ほど、まん丸の、真っ白い綿毛を
透明の丸いプラカップにそぉっと入れ
もう一つのプラカップでふたをして窓辺に置く。
100個以上のタンポポの命が眠る小宇宙は
センス・オブ・ワンダーの世界です。
* * *
『タンポポ』といえば、まどさんの愉快な詩が浮かぶ。
だれでも タンポポをすきです
どうぶつたちも 大すきです
でも どうぶつたちは
タンポポの ことを
タンポポとは いいません
・・・・・
イヌは、ワンフォフォ、、、、でしたねぇ