小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

統一”協会” ~元信者として~

7月15日の朝でした。
たまたまつけたテレビ番組で、金沢大学の現役教授、仲正昌樹さんが旧統一教会の元信者として詳細を語る姿に、勇気ある女性のこと、寄贈された本のことを思い出したのでした。よく覚えていてくださいましたね!と喜んでくださって、多くの方にあの本を読んでもらいたい、教団のことを知ってもらいたい…と、以下のメールをいただきました。


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26年前に図書館に寄贈した本、宗教という仮面をかぶった詐欺グループに津幡町の皆さんがひっかからないように、被害者にならないように、家庭が守られますように、願いを込めて寄贈した本。私の体験談は原稿用紙200枚に及びました。困っているご家族がどこかにいらっしゃったら連絡してほしいです。今でも体験談、話します。世間体を気にして一人で悩むことのないように。

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安倍元総理の事件、最初は誰がなんてことをしたのだろう!と思いました。

2日後に、容疑者の母親がある宗教団体に入っていて、その恨みからこの事件が起こったという発表があったと聞いて、すぐに、もしかして統一教会では?と頭をよぎりました。私が統一教会から脱会して43年。入信していた期間も1年もなかったが、そういう団体であろう、今も。

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東京の大学の原理研究会で3日間の修練会を受けてから、石川県の自宅に戻ってから、両親のものすごい反対にあい、毎晩、家族会議、親族からの説得や学校の先生やお寺のお坊さんやキリスト教の牧師さん、などの説教、説得をずっとされ続けでした。東京の大学に戻ることもできずにそんな日々が続きましたが、それはサタンがしていること、耐えて乗り越えて先祖の罪をも私が統一教会の信仰を持ち続けることで贖罪できるのだと思い込んで心にフタをしていました。
そんな時に東京から、統一教会に詳しい知識をもっているある牧師さんがいるからと、両親が連れてきて話を聞いたことがきっかけで私の心はマインドコントロールから溶けていきました。

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信仰というより、洗脳、マインドコントロールでした。
山上容疑者の母親も今なお統一教会の教えにとらわれていて自分の息子のことを心配するより、統一教会に迷惑をかけて申し訳ないと言っています。このお母さんは死ぬまで統一教会にお金もむしりとられ、なによりも家族に対する愛情もむしりとられ、幸せになろう、なりたいために宗教にはいったはずなのに、幸せからとても遠くに行ってしまった。

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国は、こんな、宗教という仮面をかぶった詐欺グループ、反社会的団体をなぜ宗教と認め、2015年には、なぜ下村大臣は名称変更を認めてしまったのだろうか。

国会議員、自民党の多くが票をほしいがために持ちつ持たれつの関係であることが毎日の報道でわかり呆れてしまう。国民の幸せを考えるはずの議員なのに。

40年以上の間にこんなに統一教会が政治の世界に入り込んでいることに本当に驚き、と同時に、まだまだ悲しんでいる家庭、破綻している家庭をどうにかして助け、救出しなければならないのに、政治家たちは自分が当選するために利用している、そんな国、日本はこれからどうなるんだろうと思います。

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創始者文鮮明の妻、韓鶴子に敬意を表します!」

安倍元総理のあのビデオメッセージにはビックリしました。
あの映像を統一教会は、関係者に何回も何回も見せて、日本を代表する方もこう讃美し、認めている素晴らしい宗教だとアピールしているのです。安倍元総理のあの発言は非常に致命的であったし、容疑者だけでなく、被害者の多くが悲嘆していると思います。疑惑がいっぱいあって解明していない人を国葬!とんでもないと思っています。【由記子】

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。