小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

第13回 遊書会作品展にて

「一面のひまわり畑児ら走る 」

主宰の元子さんの句に迎えられ、
「遊書会作品展」ゆっくり見てきました。
子どもたちと大人たちの作品が溶け合って、
伸びやかでほのぼのとした雰囲気でした。

コスモス、すず虫、まつ虫、渡り鳥、木の実、
雲や草や夕焼、野菊…

子どもたちがそれぞれに選んだ「秋」。
「秋」を迎え、秋の野原で遊んでいる趣でした。
消しゴムはんこの落款がなんともお洒落です。


中央に置かれたテーブルには、工夫を凝らした
遊書会ならではの団扇のユニークな作品たち。

表にはお題、裏には自詠の句、
花火、風鈴、蝉、メロン、星、夜空、いとこ、、、

じいちゃんとの夏、短い夏休み、映画のこと、
過ぎゆく夏がおもいおもいに並んでいました。


「今年また父の忌を思ふ川蜻蛉」

友人の句は、あ、オハグロトンボ、、、ですねぇ。


***

金子みすゞさんの詩が好きな元子さん、
今回の作品は「石ころ」でした。


きのうは子供をころばせて
きょうはお馬をつまずかす
あしたは誰がとおるやら
田舎の道の石ころは
・・・


田島方外門下の元子さん、
金沢を流れる犀川と先生の一文字の
「犀方」の雅号がぴったり!
と、あらためて思うのです。

***

作品展は明日4:30までです。
お時間のある方、どうぞ。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。