小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

『月刊スガイ』が県立図書館の蔵書になりました☆

町では数年前にTSUTAYAが撤退して
小さな「スガイ書店」一軒だけになりました。
本や雑誌の他、文具、事務用品などが並ぶ老舗書店は
今年、創業103年を迎えます。

大型店が消えるという寂しい状況のなかで
エネルギッシュな小さな書店の明るい話題です。

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社長さんは87歳の和子さん。25年前に先立たれたご主人の後を守り、つい三年ほど前まで、エプロン姿で自転車に乗ってお仕事されているのを見てすごいと思っていました。今はレジでお客さまのおもてなしに専念されています。

 

お店を率いるのは専務、長女の由記子さん。
4年前から2級建築士の資格をもつ孫の一平さんが加わり
スタッフは他に、学生アルバイトさん含め8人。
各人の仕事内容や好物、テレビ番組、趣味、最近のできごとなど
私はいろいろ熟知しています。

 

はっしーさんが髪を48㎝切って、医療用かつらに寄付したこと
たなべさんがお子さんのナップサックを作ったこと
しんやさんが女子ラグビーの選手で北信越大会に出場したこと
うのさんがドイツで開催されたWROロボット世界大会で10位だったこと

50年前に天井裏のネズミのせいで漏電火災でお店が全焼したことや
由記子さんとご主人のキューピットが‟本”だったことも。
「にっぽん縦断こころ旅」の火野正平さんが
獅子吼高原で手紙を読んだことも。

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実は、、、これらの情報源は、
昨年6月から発行されているお得意様限定!『月刊スガイ』
似顔絵、思い出の写真つき、A4判の4ページです。

10人のスタッフそれぞれのおすすめ本の1ページに加え
12月号には読者のおすすめコーナーが新設。

とにかく面白い、熱い、やる気がビンビン伝わってくる。
ハプニング満載のエピソードは愉快です。


創刊号を手にした瞬間、「小さな図書館」を彷彿させる
手づくりのあたたかさを感じました。
月を追うごとに、スガイさんの内情に詳しくなって
私もすっかり愛読者のひとりです。
そろそろ2月号が届くころ…

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心躍るビッグニュースが1月号にありました。

【「月刊スガイ」が新県立図書館の蔵書に!】

「11月に県立図書館から「月刊スガイ」を蔵書にしたいので毎月2部ずつ送ってほしいと電話がありました。まさかの出来事です!何故蔵書することになったのか詳しく話をきいてみました。
 図書館では新聞を1か月分まとめてチェックする作業があるそうです。北國新聞の【月刊スガイ創刊】の記事を読んだ職員の方が郷土資料として入れた方が良いと推薦してくださり、蔵書することになりました。1部は閲覧用、もう1部は書庫で永年保管されるそうです…3F東E/郷土エリア/郷土雑誌のコーナーにあります」(一平)

キャッチした県立図書館はさすがです。
地域資料を積極的に収集するのは図書館の仕事、
ちらし1枚でも貴重な郷土資料となり得る場合があるのです。

ふと、地元図書館の対応は?と気になり始めました。


☆25日(水)の夕方、北陸朝日放送の「ゆうどきライブ」に社長さんが出るそうです。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。