昨日の読書会「宮沢賢治を読むつどい」は『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治全集7/ちくま文庫)。全65ページの長編なので、6月、7月(8月は夏休み)、9月の三回に分けて読んでいます。7月、私はシニアテニスのチーム戦と重なって欠席したので2ヵ月ぶりです。
いつものように「星めぐりの歌」から始まって、3年前から順番に読んでいる『注文の多い料理店』の序文は、一年ぶりに私に回ってきました。この序文が大好きです。「すきとおった」言葉にいつも心がふるえます。
初めての方や能登で被災して金沢に避難されているYさんが久々に参加、細川律子さんが準備してくださった星図、関連資料を傍らに、1ページずつ、順に朗読しながら、9人で銀河鉄道の旅を辿りました。
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星祭の夜は銀河の祭り。
子どもたちは、まだ青い烏瓜をとってきて
燈火をこしらえて川に流します。
そう、あの白いレースのような花が咲き
赤い実のなるカラスウリ。
銀色の空のすゝきが、もうまるでいちめん、風にさらさらさらさら、ゆられてうごいて…みじかい芝草、すばらしい紫のりんだうの花、きいろな底をもったりんだうの花のコップ、水晶細工のやうに見える銀杏の木、たうもろこしの林、真っ青な唐檜かもみの木、くるみの木…美しい光景が広がり、讃美歌や新世界交響曲が流れ、石炭ではなく、アルコールで走る小さな列車は、さまざまな乗客を乗せて銀河を走ります。
「どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行かう。」
「あゝきっと行くよ。…」
と約束したカンパネルラが消えてしまった!
もう咽喉いっぱいに泣いて、ジョバンニは目が覚めて
一緒に列車に乗っていた親友が、45分前、
川に飛び込んだ事実を知るのです。
生死の境をさまよう魂の運命の暗示が
そこかしこにちりばめられていることにも気づかされ
「ほんたうのさいはひはいったい何だらう」と問いかけられ
作品の底知れぬ深さにはっとさせられます。
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人の朗読を聴きながら読むっていい。
情景、心情が、より想像できる。
絵画のよう、空想がどんどん広がる。
能登では、赤い、さそり座の星が見えるんよ。
星、宇宙、賢治さんってほんとにすごいひと。
時間の終わりに各自が自由にひと言。。。
22年前から続く読書会、細川さんに感謝します。
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2002/04/04/000000
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