小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

平和への祈り~今夜のNスぺ!!~内灘海岸で凧をあげよう

先月の「詩をたのしむ」読書会で、ひろこさんが紹介してくれた不思議な本は、東直子さんの『朝、空が見えます』(ナナロク社)。2017年、Twitterに投稿した毎朝の空の景色の一文を、まるで「祈りの言葉を探している」一編の詩のように纏めた一冊でした。


//////////

きりっと晴れています。

ほんのり青い、青空です。

きちんとつめたい明るい空です。

//////////

少しまじめな曇り空です。

ずっと一緒にいたい、と思える青空です。

綿雲がにじんでいます。

//////////


耐えられない苦しい状況にあっても
明けない夜はない、朝は必ずやってくる。
そのかけがえのないリフレインよ。
(☆県内図書館では、金沢市野々市市川北町の3館で所蔵)

***

今月の「詩をたのしむ」読書会は10日(木)でした。

ひろこさんが選び抜いた分厚い本は『広島・長崎・沖縄からの永遠平和詩歌集~報復の連鎖からカントの「永遠平和」、賢治の「ほんとうの幸福」へ』(コールサック社/2024年8月6日)「コールサック」は『銀河鉄道の夜』にでてくる「石炭袋」(英語でコールサック)に由来。

“「永遠平和」をテーマとした詩歌集。被爆者や戦禍に遭遇した人びとの声にならない思いや叫び声を代弁、そして核兵器大量破壊兵器の廃棄を現実的に進める試みを表現した、詩・短歌・俳句を収録する”一冊です。

(☆金沢市野々市市加賀市の3館が所蔵)

現代詩手帖/【特集】パレスチナ詩アンソロジー 抵抗の声を聴く』はスウさん。

図書館の「みんなのへや」で、三人で平和の想いを声にしたその翌日、
「被団協 ノーベル平和賞」の朗報!!

袴田巌さん無罪に続くビッグニュースでした。

***

リンクしている水野スウさんのブログ「紅茶なきもち」には

《ヒダンキョー、ノーベル平和賞を受賞》

《菜の花ちゃんに「女性文化賞」!》

7日(日)内灘町で開かれた講演会、
《中野真紀子さんの「いまガザで起きていること」》レポートも。

☆2時間の今夜9時から、NHKスペシャルで
「世界に広がるガザの詩~死せる詩人・魂の叫び」

『ガザ日記』序文に
12月7日に空爆で殺されたガザの詩人
リファアトさんが遺した詩がありました。
この詩は30以上の言語に翻訳され、3000万回も読まれたそうです。

//////////

もし私が死なねばならぬのなら
君が生きなければならない
私のことを語るためだ
そして私のものを売って
一片の布と
糸を買ってほしい
(長い尾のついた白い凧を作るためだ)……

//////////

7日の講演会でもらった凧あげのポスターです。

内灘からガザへ~想いをつなぐ凧をあげよう」

日時:10月26日(土)13時~(雨天時27日11時~)
場所:内灘海岸

(22日~26日、凧作り教室もあるとのことです)

主催者連絡先:mizunowa2@icloud.com(水口) 

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。