小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

58年の歳月

昨日、投稿しそびれた記事です。

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4日前の新聞に、後楽園ホールでボクシングの試合を観戦する袴田さんの記事があった。10年前には「袴田シート」に座り、リングに上がって手を挙げていらっしゃったが
今回は車いす。かわって姉のひで子さんがあいさつされたそうな。

今朝も小さな記事が目に留まった。袴田さんの無罪を訴え続けてきたプロボクシング協会「袴田巌支援委員会」が世界ボクシング評議会WBC)から表彰されるとのことだった。

 

一ヵ月前に友人のSさんから届いたメールがある。


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『主よ、いつまでですか』読み終えました。
この本が92年に出版、この時すでに逮捕から26年、
さらにそれから32年後の今年無罪確定。
30歳だった袴田さんが88歳に。
何という長さでしょう。

最高裁で上告棄却、死刑確定から随分様子が変わり
内容を理解するのが難しいものもありました。
でも一貫して無実を訴えています。

「ボクサーなら人殺しもやりかねない」という先入観、
私も少なからずありました。
本書のなかに「ボクサーに悪人はいない」というところがあり、
まっさらな目で見ることが大切ですね。
袴田裁判も水俣病
何も悪くない人が長い間辛い目にあうのは
あってはならないことだと思いました。

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袴田さんの想い、願い、訴えを、
多くの方に知っていただきたい、読んでもらいたいと
『主よ、いつまでですか~無実の死刑囚・袴田巌獄中書簡』が
県内にたった一冊(北陸学院大学ヘッセル記念図書館)あることを
伝えたところ、早速、リクエストして読んでくださったのだった。

 

袴田さんの無実を証明する新証拠として、
【第1次再審請求審(81~2008年)】で提出された本。

その一文字一文字に、純粋高潔な人柄がにじむ。

 

しかし…

 

1994年8月8日静岡地裁は再審請求を棄却
2004年8月26日東京高裁が棄却
2008年3月24日最高裁が棄却

【2008年4月25日、静岡地裁に第2次再審請求】から6年後

2014年3月27日、静岡地裁(村山浩昭裁判長)は再審開始決定、
「これ以上拘置するのは耐えがたいほど正義に反する」と
死刑の執行と拘置を停止、袴田さんはようやく釈放された。

 

それから10年、2024年9月26日、
静岡地裁(国井恒志裁判長)が再審無罪判決
「審理に時間がかかってしまい申し訳ない」と謝罪し
検察の証拠捏造を痛烈に批判した。

 

検察が控訴を断念して、ようやく真に自由の身となった日
「巌には長生きしてほしい。ごくごく平凡に静かに暮らしたい」
「もう10年ぐらいは生かしてほしい」
姉のひで子さんの言葉が胸をうつ。

88歳と91歳の高齢のおふたり、
どうぞお幸せに
健やかに長生きされますようにと
祈らずにはいられない。


師岡カリーマさんが「死刑制度再考」について書いていた。
「…無罪が確定した再審では、捜査当局による証拠捏造が認められた。
もし死刑が執行されていたら捏造に関わった人々は、国家権力を
凶器にして袴田さんを謀殺したも同然だった。その場合、彼らの罪は
どんな罰に値するのだろう。袴田さんが被った不正をほんの少しでも
正す機会が日本に与えられたのは、理由がなんであれ、死刑が執行
されていなかったからだ。…」

もしも、死刑が執行されていたら、本当に取り返しがつかなかった。

 

☆裁判の経緯☆

https://www.youtube.com/watch?v=XsXHDBM0hpk
「TBS報道特集」では無実を信じた三人の裁判官のインタビュー
執拗に自白を強要する取調官とのやりとり録音テープも。

https://www.at-s.com/life/article/ats/1359851.html(2023.11.20)
袴田さんを釈放した村山浩昭元裁判長のSBSのインタビュー記事

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。