小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

《戦後80年》のNHK番組より

録画した《戦後80年》のNHK番組を見終えた。

   
☆BSスぺ「原爆裁判 〜被爆者と弁護士たちの闘い〜」
☆Nスぺ「原子雲の下を生き抜いて」
☆「戦争をどう伝えていくのか」 
☆ドラマ・八月の声を運ぶ男
☆Nスぺ「新ドキュ・太平洋戦争1945」

 

☆Nスぺ「シミュレーション・昭和16年夏の敗戦(前・後編)」では

「虎に翼」の航一のモデルである三淵乾太郎さんも
所属したという「総力戦研究所」の実態を知った。

各分野から選抜された優秀な若手エリートたちが
模擬内閣を組織して、軍事、外交、経済など
各分野のデータを分析し、日米開戦を想定した
机上演習、研究を行った結果は敗戦が確実だった。

彼らが予測できなかったものは
二つの原子爆弾投下だけだったという。

敗戦は開戦前に予測され
彼らも反対を唱えていたのに
国は無謀な戦争に突入してしまった。

戦後80年、現在の優秀なエリートたちは
より高度なシミュレーションをしているはずに違いない。


*このドラマはノンフィクション『昭和16年夏の敗戦』(猪瀬直樹/2010/中公新書)を原案に創作を加えたとのこと。県内外図書館のほとんどが予約、貸出し中だった。

 

ETV特集「音楽はかつて軍需品だった~幻の楽譜が描く戦争~」

音楽のもつ力を思い知らされた。
NHKの倉庫から見つかったという253もの幻の楽譜には
戦時中、ラジオを通して巧妙に、音楽が
戦意高揚のプロパガンダとして機能したことが
如実に刻まれていた。名だたる作曲家の多くが
時代の歯車となって戦争に協力していった。
(当時の画家や詩人たちと同様に…)


陸軍部報道部にいた山田耕筰は、
音楽挺身隊を組み、各地で慰問演奏を行った。
戦争を題材に50以上の曲を次々につくった。


沖縄戦を指揮した牛島満司令官の辞世の句は
美しく荘厳な独唱附合唱曲「沖縄絶唱譜」となった。


♪秋を待たで
枯れゆく島の青草は
皇国の春に甦らなむ~


ところが、沖縄タイムス(2025.6.22)によれば
辞世の句は日本軍中央が改ざんしたものだった。
「音楽を武器とする」という言葉を残した山田氏は
どこまで悲惨な沖縄戦のことを知っていたろう。
書き換えを知ってか知らずか。


「音楽は人の心に一番近くにあるもの
きもちを代弁してくれるもの
それによって慰められたりする

音楽は絶対にあっていいもの

きれいな音楽はね。

でも、前の戦争の時は
みんなが気がつかないうちに始まったっていうから
やっぱりみんなで気をつけないといけない…」

番組の最後の黒柳徹子さんの言葉です。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。