「センス・オブ・ワンダーの図書館」
「センスオブワンダーの図書館」
どちらで検索しても、トップに
旧津幡町立図書館が出てくる。
田舎町の、20年も前の、小さな図書館が
センス・オブ・ワンダーの図書館だった
“それって、すごくない?!”
友人が目をまん丸くして言う.
***
“やさしいきもちは
静かなちから”
スウさんの素敵なサイン入りの
『きもちは、言葉を さがしている
―― 二0年目の紅茶の時間』(水野スウ&中西万依/2004.8.25)には
「センス・オブ・ワンダーの図書館」のことが10頁にわたって紹介されています。
以下は、その最初の2頁(p333~p334)です。
―私の住んでいる津幡町にある町立図書館は、とても小さいけれどとびきりユニークで不思議な、ひと呼んで「センス・オブ・ワンダーの図書館」。そのわけを今からお話ししましょうね。とにかく一番の特長は、図書館なのにやたらと野外活動が多い!もちろん本や絵本との出逢い、絵本のじかんやつばた昔むかし、などを通じての出逢いも
館内でたくさんあるんだけれど、それに加えてつぎつぎ楽しいことを実行してゆくアイデアいっぱいの図書館なのです。
たとえば、この町に住む菊づくり名人の方に先生になってもらい、今では「菊の花の会」と呼ばれるようになってもう五年も続いている図書館菊教室。はたまた、図書館の脇に置いたプランターでひょうたんを育てて、その種を来館者にプレゼント。夏の間にとっておいた小ぶりのひょうたんに思い思いの色をぬって、顔を描いて、『バーバパパ』(という絵本があるのです。バーバパパの家族はそういえばスタイルがひょうたんにそっくり)づくり。
夏には、蛍の夕べ、星空入門講座、真夏の夜のミステリー・ツアー、秋には町内にある県森林公園のどんぐりの木の下で、どんぐりころころお話会。もっと秋が深まると、いろんなところからひろってきたどんぐりをめいめいが持ち寄って、「森のトトロ」づくり。ある時は、ぴっかぴかに光る泥だんごづくり。町内の大椿や巨樹めぐりという時も
ありました。来館する人たちに、本と図書館をテーマにしたかるたをつくってきてもらう。オリジナルの手づくり図書館かるたも、ここがオープンして以来の毎年恒例です。もちろんお正月にはそれでかるた会。
アメリカやオーストラリア、エルサルバドル、といった国々から津幡町にやってきた国際交流員の若いひとたちが、週一回、図書館員になったり、彼らに「地球人講座」を開いてもらったり。そういうことが次第に口コミで拡がったのでしょう。いろんな国の人たちがこの図書館に気軽に立ち寄り、そこでまた、小さいけれどもあたたかな国際交流の輪が生まれたりもするのです。金沢大学の留学生で半年の間、毎週土曜日欠かさずボランティアに通い続けた人もいます。彼に会いたくてやってくる人たちもいました。
本に囲まれて著者と出会いませんか、を合言葉に、本の著者を招いてお話を聞く「出会いの夕べ」もすっかり定着してすでに37回を数えます。ちなみに、第一回の夕べは、私がお話させていただきました。―
***
総面積357㎡の図書館でした。
https://cf244844.cloudfree.jp/library/naka.htm
「出会いの夕べ」はその名の通り、
閉館後の夜(19:30~21:00)に開催した催しです。
カウンター周りのささやかなスペースを会場に
丸椅子やスツールを並べました。
「出会いの夕べ」のいくつかについて
これまでにも書いたことがあります。
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2020/09/27/095658
第1回のゲストはエッセイストの水野スウさん
第2回は県国際交流員の甘素栄(カン・ソヨン)さん
第3回は国立石川高専の浅見洋教授
第4回は梶井幸代先生
最終回は第40回ですが
最初の一、二年は、
国際交流をも織り交ぜた形で開いたので
著者との出会いは、36回でした。
(スウさんは3回、細川律子さんは2回、
紙芝居の“のまりん”こと野間成之さんは1回…)
***
他の図書館からは、
低予算でどうしてそんなことができるのかと
ずいぶん不思議がられましたが
ゲストのみなさんが
快く引き受けてくださって
ボランティアのおきもちで
あたたかく関わってくださいました。
遠方にお住まいの方の場合は
帰郷のご予定に合わせて
企画しました。
できるだけ人件費をおさえるため
その日の担当者一人を残業扱いにして
みんなで会場準備を終えたあとは
参加自由です。
が、スタッフたちも参加したくなる企画でしたから
よほどのことがない限りは
参加者となって「出会い」を楽しんで
ゲストの方をお見送りしたあと
またみんなでもとどおりに整えました。
(私はそのあと『ひと言・人・こと』が待っていました)
“あの頃は毎日忙しかったけれどほんとに楽しかった”
といってくれる元スタッフの言葉にほっとします。
ついてきてくれた四人の仲間たちにあらためて感謝!
(嘱託だったので私もボランティアでした)