小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

笠野小学校二年生のみなさんへ(28年前の手紙)

他の探しものをしていたら
懐かしい昔の原稿がありました。
図書館が開館して一年たった1997年(H9)秋、
図書館を見学した笠野小学校二年生からの質問に
まだ新米の館長が心をこめて書きました。

***

笠野小学校 二年生のみなさんへ

 心のこもったおたより、とてもうれしかったです。としょかんのおねえさんたちと、なんども読みました。かんそうもしつもんも、たくさん書いてありました、ぜんぶのしつもんに答えることはできませんでした。もっと聞きたい人は、ぜひ、としょかんに来てくださいね。


☆かんちょうさんは本がすきですか。子どもがすきですか。

… 本も大すき、子どもたちも大すきです。みんなの元気なかおを見ると、楽しくて、とてもしあわせな気もちになります。
 わたしの三人の子どもたちは、もう大きくなりましたが、やっぱり、本が大すきです。小さいときは、毎日、ちかくの公みんかんのとしょ室から、本をかりて読んでいました。としょ室の本はすくなかったので、おなじ本をなんどもかりて読んでいました。それで、おたんじょう日のプレゼントは?・・・本!クリスマスプレゼントは?
・・・もちろん、本!でした。

 

☆どうして、としょかんは女の人ばっかりですか。

… どうしてでしょうねぇ。むずかしいしつもんです。ほかの町のとしょかんには男の人も女の人もいますからね。でも、かんちょうさんが女のとしょかんは、とてもめずらしいそうです。石川けんには、やく40の市・町・村のとしょかんがありますが、そのうち、女のかんちょうさんは三人しかいないんですよ。

 

☆二万さつの本をどうやってあつめたんですか。

―新しい本をたくさん買いました。ぜひ、としょかんでやくだたせてほしいと、町の人からもらった本もあります。中おう公みんかんのとしょ室や、ふくしセンターのとしょ室からも、6,000冊ほどはこびました。トラックでなん回もおうふくしましたよ。としょかんの女の人は、みんな、すごい力もちですが、それでもたいへんなので、やくばの人たちにも、おうえんしてもらいました。

 

☆どうして、みんなのへやがあるんですか。

… かなざわのとしょかんに行ったことがありますか。りっぱで、本がいっぱい、いろんなへやや、楽しいこともいっぱいあって、ついうらやましくなってしまうかもしれません。 それにくらべたら、みんなのとしょかんは、ほんとに小さいのです。
 でも・・みなさんはしっていますか。
こんなに小さなとしょかんで・・・小さな「えほんのへや」で・・・おはなし会、クリスマス会、おりがみ教室、かるた会、そして、えいかいわ教室もひらいたんですよ。
 どんなに小さくっても、としょかんはすてきなところ、ゆめや、ぼうけんや、かんどうがいっぱいうまれるところ。としょかんで、ほんとにいろんなことができるのです。
 「えほんのへや」はこんなに大かつやくしています。
 でも、「えほんのへや」はいつでもじゆうにつかえるへやではありません。おとなの人たちが、いっしょに本を読んだりしらべたりするへや、ボランティアのおかあさんたちが、小さいこどもたちに、ゆっくりえほんを読んであげるへやが、どうしてもひつようでした。それで「みんなのへや」がうまれたのです。はじめは、男の人のロッカールームになるはずでした。でも、つぎに本のそうこになりました。そして、今は新しく「みんなのへや」となったのです。

 

☆よそのとしょかんから、どのくらい本をかりますか。

… 毎週一回、けんのとしょかんの車が、わたしたちのとしょかんに来てくれるのですよ。石川けんのとしょかんが、ネットワークできょう力しあって、本のかしかりができる、すばらしいしくみです。いつも、10さつから20さつぐらいかります。二、三年前の本とか、もっと古い本、せんもんてきな本、本やさんで買えない本をかります。
 もちろん、つばたのとしょかんが、ほかのとしょかんにかしてあげることもあるんですよ。あんしんしてくださいね。


☆きねんのしゃしん、おくります。  11月22日  館長 ○○○○

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。