小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

多喜二をよむ

今日は新聞の休刊日。
昨日の新聞にじっくり目を通していると
中日俳壇の一句が目に留まった。


多喜二忌や古鍋ひとつ捨てきれず(豊橋市/西村節子)


選者の高田正子さん評には
「多喜二の『蟹工船』に書かれた厳しい暮らしを思うと…」
とあった。 

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昨年、偶然にであった小樽文学館の小冊子がきっかけとなって

戯曲『組曲虐殺』(井上ひさし/2010)
『小林多喜二』(手塚英孝/2008/1958初版)
『小林多喜二伝』(倉田稔/2003)
『小林多喜二の文学』(松澤信佑/2003)

などで多喜二の生涯を知り

ようやく、図書館から借りた『蟹工船』を元日に読んで
『一九二八年三月十五日』『不在地主』など読みました。
(☆多喜二の作品は青空文庫でも読めます)


小冊子には、1998年3月末日で全国から568件
322万4300円の基金が寄せられたとありました。

「前略 先日新聞記事で小林多喜二小樽文学舎の募金を知りました 私共の息子平成元年二月十三日、二十八歳にて世を去りました 息子は生前小林多喜二のファンであり尊敬をしていた様子です 蟹工船を始め多喜二に関する書物は色々読んでいた様に思います 過ぎし日息子の机の引出しを整理していますと一枚の画用紙に書かれた肖像画が出て来ました それには小林多喜二と書き自分の目標の人物と書いてありました 
 このたびの募金を機に息子の供養になればと思い少額ですが三万円同封致します 何かの一分に御使を下されば幸いと存じます 右乱筆失礼致します」

おそらくは

筆でしたためられたであろうSSさん(小樽市)の手紙にも胸打たれました。

 

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「治安維持法」制定100年の昨年に放映の

TBS報道特集【暴走した悪法】は
今の危うい社会をもキャッチしています。

https://www.youtube.com/watch?v=KSlvUAMmUzY  

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。