小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

『センス・オブ・ワンダー』記念の日

この「小さな図書館のものがたり」と並行して、かつての『ひと言・人・こと』の移植・改定作業をこつこつ進めています。今はスマホの時代になってしまって、『ひと言・人・こと』を読んでいただこうと思うと、昔のままでは読みづらいらしいのです。
しかも、作業中、ああ、こんなことがあったんだ~と、遠くなっていた記憶一つ一つに思いを馳せたり、中にはすっかり忘れてしまって首をひねたり、、、で、この調子ではいつになったら完了できるのか心もとないのです。
が、昨夜は8月18日の前日!ピッチを上げて、2001年8月までスマホでOKです。

今日は、図書館にとって、Specia記念日!と私は秘かに思っています。
図書館の開館5周年を記念して開催したビッグイベント!
小さな町で、県内初!の『センス・オブ・ワンダー』上映会を開催した日!
役場の大会議室を特別開放、朝昼夜の3回の上映会に、県内外から600人もの参加があったのです。

町内外から集まったボランティア30人が「あなたと私/センス・オブ・ワンダーの仲間たち」となって力を合わせました。上映に向けて検討を重ね、取り寄せた70枚のポスターを各自自由にアレンジして、上映日、場所を記入、独自のポスター作品を制作。
河北郡内の公共施設や駅、スーパーなどに掲示し、前日には回収。上映会場入り口にずらりと並びポスター展となりました。

映画会の当日、来場された皆さんにお配りした『図書館だよりNo.12 夏号』には、
レイチェル・カーソンの著書、関連本と共に、年間のイベント【わくわく図書館~自然の不思議】を紹介。~~巨樹巡り(6.2)星空入門(6.22)蛍の夕べ(6.30)『センス・オブ・ワンダー』輪読会(7.10)出会いの夕べ「野鳥に出会って」(7.14)キノコ入門(9.8)あなたも泥だんごレンジャー(9.22)どんぐりころころお話会(10.14)~~

そして、こんな一文・・・・・・

《平成8年7月10日、黄色い窓枠の小さな図書館がオープンして、はや5年。合言葉は「私たちの図書館、みんなで育てましょう!」5年前と比べ格段に充実した本と資料で、図書館は一層狭くなって、外見は相変わらずの小さな図書館です。
しかし、「図書館は決して規模の大きさではない」との理解のもと、人と人とのネットワークを支えに、バリアフリーの理念を軸に、国際化、情報化、高齢化といったさまざまな課題に丁寧に向き合う図書館へと成長し続けています。
 特に、自然とのふれあい、共生は、積極的に取り組み続けている大きなテーマです。
森に出かけて樹々や草花に出会ったり、木の実を拾ったり、星を眺めたり・・・そんな不思議な図書館の活動の原点となってきた一冊『センス・オブ・ワンダー』が映画化され、開館5周年の記念上映会が実現します。図書館の呼びかけに応え、町域を超えて集まったボランティア「あなたと私/センス・オブ・ワンダーの仲間たち」が全国共通のポスターを世界にたった一枚のポスターに変身させ、記念の栞・入場整理券も手刷りしました。『センス・オブ・ワンダー』のメッセージがひとりでも多くの方に伝わりますようにと願いをこめて。》

8月18日を今も想う人はおそらくいるまいと思っていたのに、
「あ~、あの映画の日!」とひとまわり若い友人が即座に言い当て、私は嬉しくなってしまいました。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。