小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

小さな図書館があった…

蔵書12,000冊、小さな図書館が誕生したのは1996年夏。なにもかも、ひとつひとつ手探りの9年間でした。 「この7月10日で、オープン一周年を迎えようとしております。これまでに約87,000冊、町民一人あたり約2.7冊の本が貸し出されたことになります。 4月から…

《雑木林のパンやさん》のものがたり

章子さんは魔女さん!もちろん、素敵な魔女さん。 息子さんのマー君とのこと、これまでのこと、いつか書こうと思ってるって伺っていたので、いつかな~と心待ちにしていたら、とつぜんマー君が旅立たれ、どんなに驚いたことか。 そして、その日から一ヵ月た…

座主さんとの思い出

いつかはお別れする日が来るとわかってはいたけれど、いつもの眼差しそのままのお写真に、いいようのない寂しさが募る。 あの美しい満月の夜、座主祝(ざす いわい)さんは、96歳の生涯を終えられた。静かに眠るように逝かれたそうです。3年前に先立たれた優…

〈あけび〉が四つ!

昨日のすばらしい虹は、二重の虹。朝刊第一面にも写真が掲載されていました。大きなアーチの珍しい虹だったのですねぇ。ダブルレインボーは幸運の予兆といわれているとか。 早速、いいことがありました。ピンポーン~~のチャイムに、ドアを開けると、あらら…

だいじなことは…

昨夜は中秋の名月、十五夜の満月でしたねぇ。中日新聞朝刊第1面、、、尾山神社の上に、くっきり浮かぶお月さまの神秘的写真にくぎ付けになり、、、 商業地の地価下落、総裁選、アベノミクス検証、辺野古の土砂使用計画反対、、、 * * *28面には《風紋》。…

版画家からのことば

『石仏カレンダー』をじっと眺めていて、はっと気づいたことがある。 上段の版画絵ばかりに気をとられていたが、下段の2ヵ月の1.3ミリほどの【1~31】も手彫りの黒数字。 休日は赤数字に黒の囲みの2色刷りで、なんとも味わい深い。この12ヵ月の細やかな作業…

お地蔵さまが大好きな版画家

ふと思いたって、、、というより、かなりプレッシャーになっていた諸々の整理、涼しくなってきたこともあって、気合を入れて取り掛かった。 とにかく、積み重ねたままの資料や書籍、友人、知人、家族からの手紙類、保管、居場所を明らかにしよう。 さて、封…

桐生悠々の生き方

9月9日の中日新聞の社説は、翌日の10日が命日、金沢出身の新聞人、桐生悠々についてだった。 「生涯言論人であり続けた悠々は私たちの新聞にとって、進むべき「極北の星」のような存在です。《今日の新聞は全然その存在理由を失いつつある》悠々が最後に書き…

《でえげっさあ》の歌

9月9日の夕方だった。ふとテレビ(HAB)のスイッチを入れたら、地元のフォークグループ《でえげっさあ》のメンバーの川崎正美さん(66歳)! 小学校の教師として教壇に立つ傍ら、コンサート活動を続けてこられた。 「でえげっさあ」とは白山麓の方言で、「ど…

ヤツガシラに会いたくて

一昨日の中日朝刊13面の記事(島崎勝弘記者)にときめいた。 「ヤツガシラ おすそわけ~内高松の山本さん大豊作」ヤツガシラの畑で収穫したばかりの茎を持ってニコニコしている山本誠次さん(84歳)の写真。 「友人知人にプレゼントし喜ばれている」「おいし…

TTCとTTK

津幡町テニス協会は頭文字のTTK、国枝さんが練習を始めた(公財)吉田記念テニスセンターはTTC、一文字違いというのもなにかのご縁でしょうか。 2008年、2012年、2018年、ヴァン・ヴェール(仏語で緑の風)大会の遠征記録、担当役員が腕をふるってまとめてく…

車いすテニスの魅力

五輪に続き、コロナ感染拡大が懸念されたパラリンピック。祈る想いで観戦した。 パラリンピックのシンボルマークは、赤、青、緑の「スリーアギトス」。「アギト」はラテン語で「私は動く」、あきらめずに挑戦を続ける精神を表現しているそうだ。 * * * 国…

『山下すて短歌抄』に魅了されて

久しぶりに手にした、『山下すて短歌抄』しみじみ心に響きます。 ・・・・・・ 虫干しの着物の袖に大吉のみくじ小さくたたまれてあり 補聴器の使い始めの外出に傘にふる雪こまかな音す 巣燕がふらんす語にて喋りいる今日も楽しくやろうと思う 女の神がおはじ…

『山下すて短歌抄』のものがたり

藤平朝雄さんが初めて図書館を訪ねてくださったその日、B6判の小冊子をいただきました。 『山下すて短歌抄』(平成12年3月4日/心華社)(昭和61年~平成4年、206首) 平成11年の早春、この世を去られたすてさんの一周忌を迎えるにあたって、ご縁のあった藤平…

能登絶唱うたの旅

4月27日から火曜日の中日朝刊で連載していた『詩歌巡礼十二景~能登絶唱うたの旅』がこのほど終了。 執筆されたのは、能登半島広域観光協会相談役、県観光スペシャルガイドとして精力的にご活躍、2003年3月、『出会いの夕べ』のゲストとして講演してくださっ…

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。