小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

島々を回った図書館船

きもちが洗われるような、とってもステキなことが書いてあったのよ! 友人が知らせてくれたのは、朝日新聞「天声人語」(2021.7.17)の「ひまわり」のこと。 * * * 《桟橋に名曲「ドナウ川のさざなみ」が響くと、小学生らが駆け寄る。船内で本を選べるの…

紫蘇の香り

「ピンポ~ン」 朝6時半の訪問者は? ドアを開けると!マスク姿のFさんがにこにこしながら、大きなビニール袋を手に立っていた。袋の中には、畑で刈り取ってきたばかりのいい香りの赤紫蘇がいっぱい。 *** その前日、とあるスーパーで、梅干しを買った。…

《魂の番》

ずいぶん前のこと、洗面鏡台の扉の調整をしていた若者が、「チョウバンのネジが…」と言うのを耳にして、「あれ?チョウツガイなのに…」と気になったことがあった。 でも、もともとは、「蝶番」(ちょうつがい)だが、いつしか当て字の「丁番」(ちょうばん)…

夜更かし読書

眠る前には、不可欠の読書タイム。二回目の『52ヘルツのクジラたち』の世界に、ゆっくり、しみじみ、浸る。 似たような子がいた、、、痛ましい事件だった、、、 人間は弱い。弱さゆえに傷つく人たち、傷つけてしまう人たち、愛を求めるひとたち、一人ひとり…

2020東京五輪が始まった…

23日の夜は、「2020東京五輪」開会式。若くない友人たちの多く、もちろん夫も、遅い時間までとても起きてはいられないと早々に就寝。 開会式直前までゴタゴタ続き。7年かけた構想の成果は?私たちの税金はどのように使われた?私は冷めた気持ちで最後までお…

52ヘルツの声

もう何人かの人は回し読みしたらしい。昨日、ママ(町のテニス仲間からは、昔からこう呼ばれている)なら、一晩で読める!軽いよ!と、テニスコートで手にしたのは、今年度の本屋大賞第一位に選ばれた一冊、 『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ/2020.4.25…

文字は…光に

柳田邦男さんが次に訪ねた方は、第37回(2002年)に最優秀に選ばれた藤野高明さん、82歳。藤野さんの想像を絶する努力と忍耐、、、に衝撃を受けました。 「継続は力」「文字の獲得は光の獲得でした」 手記にあるこの言葉には、生きる希望と喜びが凝縮されて…

あ・か・さ・た・な、から始まった!

一ヵ月前にみた《作家 柳田邦男が読む「いのちの手記」》、人間の生きる力のすばらしさを伝える、心に深く残る番組でした。 「NHK障害福祉賞」はしょう害のある人や、ともに歩んできた人の体験作文を募集し表彰するもので、35年にわたってその選考委員を…

古木たちの言葉

大雨洪水の異常気象は日本だけではない。北欧では猛暑で大変なようだ。ドイツ西部では豪雨災害で多数の死者が出ている。年々、地球全体がおかしくなっている。 * * * 巨大台風の原因は海面温度の上昇によるもので、その地球の異常な気候変動は人類の生活…

きもちはエネルギー

元気?と、友人から電話があった。このところ、ブログを書いていないのを気にかけてくれていた。 ええ、すこぶるとはいかないまでも元気。坐骨神経痛の症状があるものの、テニスもほどほど楽しんでいるし、本も次々と読んでいるし、毎晩、ウィンブルドンテニ…

『4001の願い』

2002年9月14日の『ひと言・人・こと』に紹介したのは今は書庫に眠る、向井千秋&向井万起男夫妻の共訳『4001の願い』(2002.5/文藝春秋)。アメリカに住む千秋さんが偶然出会った『the wish list』の素晴らしさに万起男さんもビックリ仰天して、一年以上かけ…

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。