ずいぶん前のこと、洗面鏡台の扉の調整をしていた若者が、
「チョウバンのネジが…」と言うのを耳にして、
「あれ?チョウツガイなのに…」と気になったことがあった。
でも、もともとは、「蝶番」(ちょうつがい)だが、
いつしか当て字の「丁番」(ちょうばん)が主流になったらしい
と、今は納得しています。
* * *
実は、『52ヘルツのクジラたち』には、
私のお気に入りの「番」(つがい)が登場するのです。
《魂の番》
なんと、哲学的な言葉でしょう。
心がぎゅっとわしづかみされて、
ドキドキしてしまいました。
ひとりぼっちは寂しくて、
《魂の番》に
いつか出逢えるかもしれないと
さがし求め、待ち続ける。
それは、異性とは限りません。
人間ではないこともありそうです。
* * *
テニスコートで本に出逢う。
こんな読書会もなかなかいい。
次はだぁれ?
~はぁい!
待ってましたと、Sさんが手を挙げた。
* * *
あ、言い忘れたけれど、、、
帯の裏にびっしり書かれているイントロに
Sさん、気がつくかな~
図書館員が悩みそうな困った帯、
図書館本ではどんな風に扱われているのかな?
細かいところがつい気になる…私のくせ…。