小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『絵暦』~越前の行雲篇~

今日は弥生の十七日。昨日は満月。 玄関の棚に、経本仕立ての『絵暦』(発行/武生ルネサンス出版部)が飾ってあります。新暦と旧暦が対照でき、「新月」から「三日月」、「上弦」、「満月」、「下弦」、、、毎日の月の形の変化がわかる暦です。 木や虫、草花…

三人のお客さま

『ひと言・人・こと』カレンダーは小さな図書館の貴重な記録! そして、私の記憶の拠りどころでもある。『ひと言・人・こと』では尽くせなかった19年前のできごとを、この機会に記しておきたい。 あれは2002年3月7日の午後だった。県立図書館の岸本衆志館長…

4月23日は「子ども読書の日」

昨日、4月23日は特別な日。 実は、三番目の孫の誕生日。本が大好きな孫娘にぴったりの日!そう、4月23日は「子ども読書の日」なんです。 2000年に「子ども読書年」が制定され、2002年から毎年、この日に「子ども読書の日」記念子どもの読書活動推進フォーラ…

図書館のレシート

スーパーでのお買い物レシートと同様に、図書館でも貸出明細のレシートが出るというのはほんとうに便利です。私は小さな手帳にそのレシートを貼っています。 私の最初のレシートは?と見ると、2008年1月11日に『市民のための地方自治入門』「市民と行政をつ…

桃紅さんの「えほん」

近隣図書館でみると、岐阜県、滋賀県では複数館が所蔵、新潟県は一館、福井県、富山県は二館、石川県内は津幡町立図書館のみ、という「えほん」があります。 それは、篠田桃紅さんの『桃紅えほん』(世界文化社/2002.4.30)、『①抽象』と『②文字』の二冊の背…

絵本のたのしみ

二週間前、図書館から帰ろうとした時、新着本コーナーに並んでいた黄色い表紙!に思わず足がとまりました。 11月半ば、他館からの相互貸借の形で手にした絵本『おりこうなビル』(2011年/童話館出版)。相互貸借の手続きの過程で図書館スタッフの目にとまり…

『平家物語』の世界へ

獅子吼高原~月惜峠、瀬波~白山里~オンソリ山、、、カタクリ群生! 武田先生の山歩き報告にびっくりしてしまいました。二日前、私はテニス仲間の山男、Wさんのスマホで、不思議な名前の「オンソリ山」の、カタクリのみごとな群生を見せてもらったばかり!…

ミャンマー民主化の道「マ・ティーダ」

連日、テレビ、新聞で、ミャンマーの惨状が報道されている。日を追うごとに犠牲者は増える一方です。2月1日の朝のクーデターの始まりの瞬間を偶然とらえたという衝撃的な映像を見て以来、私の心には棘が刺さっている。 『天上の葦』にあった言葉のように、ま…

市民のための図書館サービスのあり方

図書館の「予約」や「リクエスト」サービスを利用したことがあるでしょうか。「レファレンス」サービスで、知りたい情報を得たことがあるでしょうか。「ボランティアリクエスト」をしたことがあるでしょうか。 もし、市民がこのような図書館サービスを受ける…

改訂作業中のしあわせ

その日の図書館でのできごと、情報をみなさんにお知らせしたくて、2001年から2005年4月まで書き記していた『ひと言・人・こと』。スマホでも読んでいただけるように、誤字脱字を直したり、新しくタイトルをつけるなど、少しずつですが改訂作業をしています。…

「みんなのへや」から羽ばたいて~

小さな図書館専属!の「絵本クラブ」の評判は日増しに広まって、幼稚園や学校からも派遣?依頼が図書館に舞い込むようになった。 二年経った時、存分に図書館外でも活動していただけるよう、新しくグループを結成することをお勧めして、おはなしグループ「金…

「みんなのへや」誕生!

小さな図書館の活動の中核を担った「みんなのへや」。 もし「みんなのへや」がなかったら、小さな図書館はどんな風だったろうか?おはなし会も、読書会も、手話、折り紙、手芸などの講座も、実現できなかったかもしれない。当初の計画のまま、本の貸出し専門…

お風呂でヘウレーカ!

日常の中にある「なぜ?」の不思議の解き明かしが面白かった。 録画しては観ていた又吉直樹さんの《ヘウレーカ!》が3月で終了してしまった。又吉さんらしい発言も魅力的だった。「ヘウレーカ」は古代ギリシャ語で「わかった」「発見した」の意。アルキメデ…

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。