小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

市民のための図書館サービスのあり方

図書館の「予約」や「リクエスト」サービスを利用したことがあるでしょうか。
「レファレンス」サービスで、知りたい情報を得たことがあるでしょうか。
「ボランティアリクエスト」をしたことがあるでしょうか。

もし、市民がこのような図書館サービスを受けるのを知らなかったり、ためらってしまうようなら、図書館側から積極的に、サービス利用をお勧めしなければならないと思っています。

《図書館で面白くない本を避けるには》というあるブログにはっとしました。

…人生は、面白いことばかりじゃあないことは百も承知なのだが、
面白くないことは避けたいものだ。~~図書館の蔵書のすべてに、
面白度合いを表示してもらいたい。貸し出した件数で評価してくれれば良い。…

「蔵書すべてに面白度合いの表示を」という発想が愉快でもあり、鋭いご指摘にも感じました。図書館ではプライバシー遵守、どなたが借りたかという個人情報は本が返却された時点で消滅することになっていますが、その資料の貸出し回数履歴は残ります。知りたい方にはお知らせできる情報ですが、このことを図書館員以外の方は知らないかもしれません。ほとんどの図書館では、貸しだされた本の上位ランキングを「ベストリーダー」として公表してるので、人気の本を見つける目安にはなりそうです。(ただ、貸出し件数が低いからといって面白くない本だと断定はできません。)

たとえば、旧図書館開館後の数年のベストリーダーは『失楽園』『ふたり』『五体不満足』、『世界の中心で愛を叫ぶ』などの話題本、流行本でした。2001年からは、5周年記念映画上映会を機にさまざまな機会にお薦めした『センス・オブ・ワンダー』がトップとなりました。逆に、かつて一度も貸しだされてない本を集めて、《初めてあなたに出会う本!》のキャッチフレーズで紹介コーナーを設けて、人気が生まれた本もありました。

どんなケースであっても、市民の知りたいという要望に全力で応えようという姿勢こそが情報発信の拠点としての図書館のあり方だと確信しています。

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ところで、『仏教発見!』の貸出し回数は、17年の間に10回、とわかりました。
貸出し回数を知ることができるのねぇと、Sさんはびっくり!
そして、その本は日野さんから紹介されて出会ったという事情を伺いました。
あ、日野比佐子さん!と今度は私が驚きました。
座主祝さんと共に北陸婦人問題研究所の会員、、、クリスマスイベント用に、特別な想いの「アサガオ」のタネをたくさん届けてくださったこともありました。

西山厚さんの一冊から次々につながっていって、、、
昨夜は『北陸婦人問題研究所 25年の歩み』(2006年8月発行)に掲載されているお二人の短歌、寄稿文に再会することができました。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。