小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

ただ今、蔵書点検中

石川県内で1万世帯を超えて断水したニュースが全国放送で流れ、しかも、お隣のかほく市は5400世帯。北陸の冬、大雪は珍しいことではありませんが、寒波によるこれほどの漏水事故は初めて。石川県の「住み続けたい自治体」ランキング1位のかほく市でしたが、空き家の問題がクローズアップされました。

静岡市では、9月、記録的な大雨で浸水被害があり、約5万5000世帯で断水。

どんなに困ったか友人から聞いています。
飲み水以外に、風呂、洗濯、トイレなどの生活用水、、、

今日の夜のニュースでは、徐々に状況が改善されているようで安堵しています。

昨日は「空き家や古くなり凍結した給湯器からの漏水が頻発、更なる節水を」のメールが町から届きました。津幡町でも何件か被害があったのかもしれません。

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今日も、朝から吹雪きました。

寒波襲来の1月25日(水)~2月2日(木)
町の図書館はちょうど蔵書点検でお休み中です。
あるべき棚に本があるか、あるべき本があるか、館内の全ての資料をチェックして、不明本を発見したり、紛失本が判明したりします。新しい企画を練る機会です。

小さな図書館の頃はどうだったでしょうか。
スタッフがそれぞれの部屋を分担し、図書に貼り付けてあるバーコードを一つ一つハンディターミナル(バーコードリーダー)で読み取る作業でした。オープン時にたった12,000冊だった蔵書は、1年で倍になり、9年間で63,000冊。毎年、町の購入予算を確保、寄贈の図書も増え、小さな図書館は本で溢れました。狭いスペースに最大限の工夫で本を並べるのですから、あっちへ動かしたり、こっちへ動かしたり、点検作業はほんとうに大変でした。特に寒くて暗くて複雑な書庫は、どんなに細心の注意を払ってもなぞり漏れがあるのは仕方のないことでした。足りない、おかしい、、、再度やり直して、廊下のブックトラックの資料が漏れていたとわかったこともありました。

蔵書点検の時期や期間はそれぞれの図書館によって違います。
小さな図書館では、毎年、2月の中旬から下旬、積雪で利用者が最も少ないであろう時期を選びました。それでも、お天気は気まぐれ。冬には珍しいぽかぽか陽気になる日もあり、作業がはかどる一方で「なんだかもったいないね~」と口々に残念がりました。定期休館日の月曜、第4日曜日を含めることで、できるだけ短期間の休館ですむよう、みんなで相談しながら決めていったことも思い出されます。

現在の図書館では、どんな機器が使われているのでしょう。
もう20年近く経ったのですから、より便利な快速の新製品かもしれません。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。