よかった~、お元気なのですねぇ。
瀬戸内の島々へ本を届けた移動図書館船「ひまわり」の記事を
探していて、懐かしいお名前を見つけました。
朝日新聞大阪本社「ほがらか編集部」の記者さんだった北村哲朗さん。
他にも、
小児がんを乗り越えた広島市の少女が、
ウイッグを贈る活動に役立ててもらいたいと、
退院から5年間伸ばし続けた髪を切った記事。
映画『転校生』や 『時をかける少女』で有名な尾道は坂の街。
その尾道で活躍する人の歩みより遅いクルマ、
「運搬車」と呼ばれるゴミ収集車の記事、、、など。
* * *
北村さんとの出会いは1999年。
開館三年目の3月に開催した「第12回出会いの夕べ」です。
ゲストは大阪の詩人、里みちこさん、
オカリナは上村彰さん(金沢)。
3月23日、朝日新聞に掲載された大きな記事には、
~ ・ ~ ・ ~
《「詩がたり」聞きまっし/里さん囲み「夕べ」/
手作りオカリナ演奏も/27日・津幡町立図書館で》
前年の「出会い」の夜の写真と、大きな見出し!
そして、親友の難病の絵本作家を想いつつ、
浮かんだという里さんの詩。
『さしすせ そろそろ』
さらさら 小川 ながれます
しとしと 雨も ふってます
すやすや 赤ちゃん ねています
せかせか わたし 動いてる
そこそこ 生きて きたけれど
そろそろ 生き方 変えようか
さわさわ 風が ふくなかで
しくしく 誰かの なくこえが
す… せ…
~ ・ ~ ・ ~
里さんの名刺の裏には
「ヒューマン、ユーモア、ハンドメイド」
彼女の好きな三つの「H」。
こんな里さん大ファンの記者さんは
当日は都合がつかず、前取材に来てくださったのです。
《…開館三年目の図書館は、まだ蔵書数三万冊足らずと
小さいが、その分、小回りが利く。
「図書館は本にめぐりあい、人に出会うところ」
そう考える○○館長は、女性ばかりのスタッフ五人で、
ミニコンサートや折り紙教室などさまざまな催しを
開いてきた。図書館の外にも積極的に飛び出す。
去年は町内の巨樹を見て歩いたり、地酒の蔵の見学会や
星空観察会などを催したり…》
小さな図書館の歩みもきっちり紹介してくださって、
おかげで、当日の夜の「出会い」が、
どんなに素敵な会になったことか、、、。
* * *
更に、3月31日には、
パーソンズの黄色いエプロンをして、
恥ずかしいほど笑顔満面の私の写真付きで、
《みんなで図書館育てよう》の記事が出てビックリ。
行けば何かいいことがある。
そんな場所にしたいと知恵を絞る。
何をしても失敗じゃない。
何でもやってみようの精神。
そんな想いや、
ふらっと立ち寄った人が気軽に借りられるように、
透明な「貸出しバッグ」を貸し出していることや、
おすすめの「私の一冊」を紹介してくれた人に渡す
「コーティングサービス券」と引き換えに、
日記帳でもなんでも自分の大切な本を一冊、
きれいにカバーするサービスなどもPR。
* * *
北村さんの几帳面さも思い出されます。
あの3月23日の記事には、私は53歳。
実は、、、取材を受けたとき、私はなんと!
自らの年齢を誤って、一つ加算していたのでした。
夫に指摘されて、あれれ~、、、と思ったまもなく、
31日の記事には、54歳。
私の誕生日が、23日~31日の間にあることを
把握していた記者さんは、
間違いなく、しっかり加算されたのでした。