彼は大丈夫だろうか?
2月1日からのミャンマーのクーデターの情報を見聞きするたびに、
その国のたった一人の知り合いの安否が気にかかる。
23年も前に出会ったミャンマー人の学生さん。
国際交流員のマキシンさんが帰国後、
県内在住の留学生を対象に「国際交流ボランティア」を募集した。
1998年の夏、町内にある国立石川高等専門学校の紹介で、二人の留学生、
ティン・サンさん(ミャンマー)とノル・サリムさん(マレーシア)が応募。
日本語の勉強にもなるし、刺激も受けると喜んでくれた。
夏休みの間、寮から自転車に乗って楽しそうに図書館に通ってきた。
エプロン姿でカウンターで応対したり、子どもたちと仲良くなったり、、、
そんな和やかな光景を撮った一枚の写真が、
なんと、県のボランティア写真コンクールで入賞したのだった。
「図書館で町の人たちと交流できてほんとうによかったです。
図書館を外から見ると小さく見えますが、非常に活動的で
素敵な図書館だと思います。」
こんな言葉も嬉しい。
春には別の大学へ進学することになったふたり。
ミャンマーとマレーシアの絵本や関連本、世界地図などを展示して、
3月13日、彼らをゲストに「出会いの夕べ」を開催した。
☆…《出会いの夕べ~ミャンマー&マレーシアを知ろう》参加者の声…☆
第11回の出会いの夕べに参加いたしました。
今回初めての参加でしたが、とても興味深く、心暖まるひとときを
過ごすことができました。異文化を知り、交流できるこのような機会を
ありがとうございました。またこのような機会をもってもらえたらと思います。
留学生の方の眼がとてもきれいだったのが印象的でした。(いけだまさのり)
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22日には、ミャンマー全土で数百万人規模のゼネストが行われ、
犠牲者が相次いだと報道されている。
抵抗のサイン!三本指をかざしデモ行進する人々。
市民不服従運動、不買運動を展開する人々。
テレビ、インターネットが遮断されても別の方法を見つけて発信する人々。
昨日の太田さんの「つぶやき英会話」のテーマは「ミャンマーで何が?」
市民たちが一番恐れているのは、みんながミャンマーのことを忘れて
しまうこと、世論が違う話題に関心が移ってしまうことだという。
町の図書館には、ティンさんの残したミャンマーの絵本が今もある。
彼は元気だろうか?どうしているだろうか?
ミャンマーのことを考えずにはいられない。