25日の「つぶやき英会話」で見た一本の動画。
日常生活の中で、突然クーデターが起こるその恐ろしさを
2月1日の朝、偶然とらえた。
首都ネピドーの空き道路で、いつもどおりにエアロビクスに熱中している女性。
その背景にとらえられたのは・・・広い道路を連なり進みゆく黒い武装車両。
検問を突破し、向かっている先には国会議事堂!
この日から、一夜にして国の形が変わってしまったのだった。
昨日の夕方はNHK「世界のいま」、今夜はニュースウオッチ9で、
現在進行形でミャンマー情勢が悪化していることを伝えていた。
昨日14人、一ヵ月ですくなくとも18人が死亡したという。
国軍は議会の四分の一を占め、国防相、内相などの任命権を握り、
政治だけでなく経済でも2つの企業グループが作られ、
以下の(重要な!)業種に影響力を及ぼしていると知って驚いた。
宝石、縫製、木材、食品、飲料、貿易、小売、
銀行、ホテル、観光、運輸、海運、建設、不動産、
鉄鋼、セメント、自動車、鉱山、通信、保険、病院、エンタメ、
銃声が響く母国の生々しい現状が次々とSNSに届く。
5年前に来日したというミャンマーの女性はプラカードを掲げ行進する。
「コロナは日本人の方たちの命にかかわっているのに、
心の底から本当に皆さんに迷惑をかけて申し訳ございません」
と、日本でデモをすることを詫びながら。
でも、今日やらないと未来はない!頑張らなきゃいけない…。
懸命な切実な訴えだった。
ミャンマーでは世界平和や安全保障などの貢献で「信頼」される国として、
アメリカ、EUを抜き、8割近くが日本を最も評価しているという。
日本とミャンマーの関係は深く、軍にも独自のパイプ、外交ルートがあるらしい。
明日2日、ミャンマー問題でASEAN外相の特別会合が開催される。
今こそ外交力を発揮してほしいと願う。
武器から平和は生まれない。