小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

白山麓の森からの贈り物

《選ばれしもてなしの真心》の大きな見出し!
今日の北陸中日新聞【イチオシ!】は、着物姿で微笑む鶴来の「和田屋」の女将さん。
お好きな書や絵を旅館のお仕事にみごとに生かし、30代半ばで6代目の女将になって
20年ほど、という智子(喜久子さんから改名)さんです。

このほど、レストランガイド本『ゴ・エ・ミヨ2021』(日本版、幻冬舎)で、        
「ベストサービス・ホスピタリティ賞」に全国でただ一人選ばれたのです。
「ゴ・エ・ミヨ」は「Gault & Millau」、フランスでは『ミシュランガイド』と
同じく有名なガイド本。どちらも覆面調査員によって評価されるとか。

「長く続く料理宿の女将として、しつらえや活ける花、ゲストにあててしたためる
メッセージなど、濃やかな仕事でその世界観を伝え、また全体のおもてなしをまとめ
率いて、多くのお客様から支持されている」
と、細やかなおもてなしが高く評価されたそうです。


ちょうど一ヵ月前のことでした。
智子さんから、それはそれは素敵なお手紙をいただきました。
しかも《白山麓の森からの贈り物》のメッセージ付きの、
森の精気を吸い込んだような、清々しい緑葉の小枝が添えられて。
独りじめはもったいない、、、と、読書会「宮沢賢治を読むつどい」の後で、
みなさんにそのステキな一枝をご披露しました。

  これは何の木でしょうね~。ヒバ?ヒノキ?
  それにしてもなんてお洒落なセンスでしょ。
  素敵な文字ねぇ!どんな筆なのかしら~

口々に感嘆する読書会仲間に、図書館入り口に掲げられている女将さんの
センス・オブ・ワンダー》作品をあらめて紹介したのです。

昨日はまたその読書会の日。
Мさんから「ひのきあすなろ(のとひば)」だと教えていただきました。
档(あて)の木の別名もある県木。殺菌・抗菌・消臭・防臭・防虫・リラックス
などの効果があるそうです。


コロナ禍でただでさえ大変な時なのに、
信じられないような、ため息つくことばかり、、、。
そんな中、今日の【イチオシ!】記事は本当に嬉しいことでした。

☆和田さんとの出会いは、
鶴来町から センス・オブ・ワンダー」(2020.9.8)に。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。