小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

市民の図書館であるために

土曜日、相互貸借の本が3冊届いているとの図書館からの連絡を受けた。
いずれも県立図書館所蔵本、38年前に発行された本を手にすることができた。
日曜日には、1日に107歳で亡くなられたという篠田桃紅さんの本を借りた。

図書館は車で4、5分、歩いてもさほど遠くない距離にある。
読みたい本の有無をネットで確認して、貸出し中でなければすぐに、
所蔵されていない場合でもリクエストすれば、必ず読めるという環境は、
シアワセなことだとつくづく思う。

つい最近だが、図書館で借りた本を次々紹介されているブログに出逢った。
利用者からの「一冊コーナー」として、ぜひ図書館から発信したいなぁ~、
現役をとうの昔に退いてもなお《図書館LOVE》の私、そんな構想を練ってしまう。
その方の場合も歩いて行けるところに図書館がある。

 「図書館が市街地から遠く離れ、公共交通機関もない。
 自ら運転免許証を返納した高齢者が気軽に行くことができない。」

あるブログにあったこのご指摘に、はたと胸を突かれた。
図書館はあなたの本棚、書斎である。市民のためにある。
図書館先進県と言われる滋賀県内のいくつかの図書館、
石川県内では白山市小松市などが「移動図書館」を走らせている。
上手く利用すれば、予約、リクエストも可能となる。
図書館利用自体がむずかしい環境は、当然、改善されなければならないと思う。


もう20年ばかり前のことだが、病院と風呂施設を経由している町営バスルートに、
心の健康、商店街の活性化に貢献するという視点で、ぜひ図書館を加えてほしいと
提案した。当時の商工観光課の若いTさんがかなりがんばってくれて、
バス停【図書館前】が生まれた。雨やどりで入館する人、バス時間まで滞在する人、
待つ合い間に本をパラパラめくったり、カードを作ったり、、、
スタッフはバス時間に乗り遅れないようにと気を配ってもいた。

現在、シグナスの新図書館駐車場の近くにもバス停があるけれど、
そろそろ、「移動図書館」も視野に入れる時期にきたのではないかと思う。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。