次々に本を読んでいました。
その中の二冊は、戦争を描いたもの。
☆『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』(武田一義/原案協力:平塚柾緒(太平洋戦争研究会)/白泉社)
「第46回漫画家協会賞優秀賞」を受賞した作品でした。
「可愛らしい温もりのある筆致ながら《戦争》という底知れぬ恐ろしさと哀しさを深く表現して見事です。」と、ちばてつやさん直筆の賞状が掲載されていました。漫画は『はだしのゲン』など他何冊か読んだことがあるだけで、読みなれるまでにちょっと時間がかかりました。
「主人公は漫画家志望の気の良い男で、画面は幾分可愛らしいキャラで描かれ、劇画調ではないので、幾分ストレスは少ない、が描かれた内容は厳しい。」「この漫画を描いた武田さんは、まだ若い40代だ。こうした作品を書ける能力と意欲にただ敬服する。またこの漫画が戦記物としては異例のヒットをしたと聞くと、なぜか嬉しい気持ちになる。」(zukunashitosanさんのブログより)
全11巻を読み終えられたという言葉に俄然読む気になって、4巻まで読んだところです。ペリリュー島、、、これまで記憶になかった島でした。穴水図書館からの貸借本なので、迷惑がかからないように分けてお借りしています。
☆『シベリアのバイオリン―コムソモリスク第二収容所の奇跡』(窪田由佳子/地湧社/2020.1.25発行)も教えていただいた一冊。
こちらは七尾市中央図書館より借りることができました。(県内では金沢市、野々市市)父や友人、バイオリンにまつわる実話に基づいた物語。極寒の地シベリアでの過酷な労働に耐えて生きぬいた記録です。
…どんな理由があっても…戦争だけはやってはいけない…
* * *
北京五輪の最終日のフィギュアスケートのエキシビジョン、羽生クンの「春よ、来い」は、「平和への祈り」そのものでした。たまたまのチャンスで録画したその4分間を、くり返し見ながら、心から祈らずにはいられませんでした。香港のこと、ミャンマーのこと…そして、ウクライナのこと。しかし、、、その翌日の2月21日、ロシアはウクライナ東部の2州の独立を宣言したのです。
大変なことにならなけらばいいが、、、娘たち家族がEU加盟国に暮らしていることもあって気がかりで、関連の新聞記事に目を通しては秘かに心配していました。
― 中日新聞の1月の見出し(日付は現地報道と2日のずれがあります) ―
24日☆米ロ外相会談不調/ウクライナに親ロ政権画策/米大使館員家族退避も
25日☆ウクライナ問題高まる緊張/NATO東欧に部隊増派 米も軍派遣検討/米・英大使館員家族ら退避命令
26日☆ウクライナ緊迫 外交努力を継続/米 軍8500人の派遣準備/ロシア バルト艦隊20隻出港/パリで4ヵ国協議へ(仏・独・ロシア・ウクライナ)/ウクライナの邦人に早期の出国呼び掛け(松野官房長官)
28日☆米ロ隔たり埋まらず/ロシア軍黒海演習開始/米欧、NATO拡大禁止を拒否/ロシアの懸念重視し解決を(中国・王毅外相 米と電話協議)/ウクライナ東部「停戦を」(親ロと政府軍 仏独など4ヵ国協議)
29日☆米「ロが来月にも侵攻」 ウクライナは沈静化躍起(両国首脳電話協議)/プーチン大統領なぜ強硬?領土奪取に自信か 「アフガン撤退での米国混乱が影響」米紙分析/「安保理の公開会合を」米大使館要請 足並み一致は困難
30日☆米「近く東欧へ部隊派遣」ロシアのウクライナ侵攻に備え/エネルギー供給EUと協力確認/米欧の回答に不満(仏ロ首脳会談でプーチン氏)
31日☆北京五輪前後の攻撃危惧 「ロシア08年夏季→グルジア戦闘◇14年ソチ→クリミア併合」/ 中国「話し合いで解決」求める
・・・・・・・・
五輪開会式のウクライナ入場時には「寝たふり?」のプーチン氏、それから6日後、ロシアはベラルーシ合同演習を開始し、とうとうウクライナに侵攻してしまいました。
最悪の状況を回避する手だてはないものでしょうか。固唾をのんでみつめています。