小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

お花見に誘われて

数日前、夫と訪れたときには
まだ八分咲きだった森本の北部公園、
昨日はすっかり満開でした。

友人たちの発案で、
前日にいきなり決まったお花見会。
木陰にシートを広げて、四人で足を投げ出して
美味しい玄米弁当をほおばっていたら
薄ピンクの花びらがひらり~~
ボール蹴りしている子どもたち、親子連れ、小鳥のさえずり…
暖かくて、穏やかで、絶好のお花見日和でした。

***

図書館大好きのMさんが私を送迎してくれて、
車の中の話題はもちろん本のこと。

-高岡嘉久さんとは連絡は?

お元気でいらっしゃるなら97歳。
記憶を辿って近くまで行ったけれど
街の様子がすっかり違って…
グーグルでも探したんだけど。

-クロコダイルとかアリゲーターは知ってるけど、
カイマンは知らなかったねぇ。
『カイマンのクロ』の絵の描写の細かなこと!
宝石店主のアイルーペまでもね~。

-今、読んでいるという『100万回死んだねこ』
福井県立図書館/2021.10.20/講談社

覚え違いの愉快なレファレンス事例のあるある!と共に
実は、図書館、図書館員のあり方にも言及した本。
特に心に響いたのは、終わりの方にあった言葉だという。

《図書館は民主主義の砦》

そうそう、私も!!
図書館員一人ひとりの意識がだいじだよね。


年齢も性別も関係なく誰が訪れてもいい場所
幼児、高齢者、家族や友人と、ひとりで、
読みたい本が決まっている人、
何か面白い本はないか探しに来る人、
急いで調べ物をしたい人、
ゆったりとした時間を過ごしたい人
いろんな方たち、
その誰をも受け入れる場所…「みんなの図書館」


それは、かつて、小さな図書館がめざしたものだった。
懐かしいできごとが次々に思い出される。

***

友人たちとのいい時間のおかげで、
9日ぶりにブログを書いています。

嬉しいことや楽しいこと、
心がほぐれるようなこと、
書きたいことはたまっているのですが
鬱屈した気分が続いていました。

優しい戦争なんてありえない。
こうなることは十分予想できたのに、
みんな分かっているはずなのに、、、
もやもやしていました。

エスカレートするウクライナでの戦争、
破壊、虐殺、略奪、、、武器提供
次々に明らかになる人間の残虐さ。

避難する列車を待つ駅を爆撃したのは、
ロシア語で「こどもたちのために」と
書かれたミサイル。

インタビューで、
すべてでっちあげだと平然と語るロシア大使の
流暢な日本語にも身震いする。

何もできない自分、せめて…
真実から目を背けないでいようと
あらためて思います。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。