小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

NHK 国防婦人会

スウさんのブログに映像と共にまとめられたサンデーモーニング「風をよむ」、
私も録画して観ました。先人たちの声!!本当に見応えがありました。
野中広務さん、後藤田正晴さん、中村哲さん、日野原重明さん、野坂昭如さん、筑紫哲也さん、、、

佐高信さんは、吉村昭さんと城山三郎さんの言葉を改めてかみしめたいとコメント。
「負けてよかったねぇ。」と問いかける吉村さんに、城山さんは「確かに、勝っていたら軍人が幅をきかせる政治が続いていた…戦争は全てを失わせる。あの戦争で得たものは憲法だけだ。」と。

安田菜津紀さん「…あの時代、女性たちがどう過ごしていたのかも検証しないと。」

私は、戦争を支えることになってしまった女性たちの本音に迫るという、衝撃を受けた番組を思い出しました。昨年8月19日のニュースウォッチ9、桑子アナ。
70年代に研究者がまとめた「国防婦人会」の資料が見つかったのでした。

かっぽう着にたすきをかけ、日の丸を振る女性たち。
戦時中、地域の男性が出征するときは必ず見送りに参加、
弔問に訪れた際は”戦死は名誉”と賞賛、遺族は涙を流すこともできなかった。
そして、”ぜいたくは敵”と女性同志で国策に従う異様な空気を作り出していった。

会員へのインタビュー記録には、”お国のため”という大義名分で、
絶対服従の姑のいる家から自由に外出することができたと語る女性、
女性の出番が来たと高揚した気持ちを語る女性、
「こんな時節ですから、お国のために女もぐずぐずしておられませんので、
日本がひっくり返ってつぶれたら大変だという気持ちです。」

戦争拡大と共に会員数を急速に伸ばし、満州事変の後の1932年、50人ほどで始まった会は、太平洋戦争開戦前までに1000万人にふくれあがったという。
女性の熱意に支えられた会、しかし、その裏には陸軍の思惑があったことがわかってきた、、、、、、、、、

私は録画してありますが、今朝ふと気が付いて検索したら、すごい!
NHK 国防婦人会」で、一年前のそのニュースを容易に見ることができるのです。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。