小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

『センス・オブ・ワンダー』と出逢って

8月30日に放映された「こころの時代」の録画を友人が届けてくれました。
センス・オブ・ワンダーと生きて」…91歳になられた上遠恵子さん。
センス・オブ・ワンダー”は”自然の神秘や不思議に目を見開く感性”
レイチェル・カーソンの贈り物のメッセージを伝え続ける上遠さん。
お変わりないお元気な姿に私は嬉しくなってしまいました。
上遠さんに直接お目にかかったのは2001年の夏。
2年前まで、年賀状のおつきあいをさせていただきました。
年賀状の最後にはいつも、「平和を願う」言葉がありました。

1996年、図書館の仕事に就いた私に、敬愛する親友が贈ってくれたのが、
センス・オブ・ワンダー』(1996年/上遠恵子訳)でした。
美しく詩情豊かなこの本は、私の背中を押してくれる一冊となりました。

それから5年、2001年2月28日朝、私はある新聞記事に目を奪われました。
朗読ドキュメンタリーの形で『センス・オブ・ワンダー』の映画化が進んでいて
3月いっぱいに完成、自主上映を受け付けている。3月31日までに申し込めば
上映料金は12万円が10万円になる。既に申し込みが始まっているとか。

レイチェル・カーソン&『センス・オブ・ワンダー』を、多くの人に紹介できる
またとない機会!しかも、開館5周年の記念イベントとして!
なんとしても実現させたい。実現しよう。

19年前のあの時の決心、上映会に向けて一つ一つクリアしていったさまざまな事が
次々に蘇ります。(かなりの冒険もしたのです。。。)

そして、2001年から2005年までのベストリーダー(年間で最も多く読まれた本)の
トップが『センス・オブ・ワンダー』であったことは図書館の誇りにも思えます。

☆☆9月5日(土)1時から「こころの時代」の再放送☆☆ すばらしい番組です。
レイチェル・カーソンの人生、『センス・オブ・ワンダー』、『沈黙の春』に出会って
ください。カーソンからバトンを受け取られた素敵な上遠さんにも!!

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。