小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

『パレスチナの民族浄化』(イラン・パぺ)を読んで

今日の中日新聞によると
孤立集落はまだ24地区。

亡くなられた方、168人、
連絡がつかず安否不明の方は323人

テレビから目が離せない。
雪の降る中、懸命の救出が続けられ
命のかけがえのなさに胸熱くなります。

家族であったり、友人だったり、、、
誰も皆、誰かにとってだいじなひとり。

能登のシンボル「窓岩」の崩落写真に関連して
藤平さんのご無事も知ることができ安堵しました。


*****

「23084」の数字は?

 

これは、パレスチナのガザ側の死者

「2万3084人」

そのうち7割強が女性と子どもたち

10月からのたった3ヵ月で!!
大規模で残酷な虐殺
恐ろしい犯罪

今日も、明日も、続く

このままでいいはずがない
なんとしてもとめなくては


**~☆~**

アウシュヴィッツの歴史をもつユダヤ人がなぜ?」

その答えをどうしても知りたくて
余震で眠れぬ夜に読んだ
県立図書館からの相互貸借本。

パレスチナ民族浄化イスラエル建国の暴力』
(イラン・パぺ /訳:田浪亜央江・早尾貴紀/法政大学出版局/2017)

 

著者パぺ氏は、ユダヤイスラエル市民。現在はイギリスのエクセター大学教授、同大のパレスチナ研究所の所長。

「この分野の初心者のためにも本書を書いた。
イスラエルが否定し、世界に忘れさせたがったのは
パレスチナ民族浄化という単純だが恐ろしい物語であり
人道に対する罪なのである。
これを忘却から救うのはわれわれの責務...」(本文より)

 

「新たに開示された文書や自ら発掘した史料などをもとに実証的に批判し、隠蔽されてきた起源の暴力、すなわちパレスチナ人の村の破壊と虐殺と追放を丹念に記述」した一冊は、初心者の私の心に深く突き刺さった。


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《それって誰の視点?》

新聞第5面の「言わねばならないこと」は
大矢英代(米カリフォルニア州立大助教授)さん。

アメリカで大きなニュースになっている
ハーバード大のゲイ学長の辞任について。

「日米メディアの多くは、
校内で広がる「反ユダヤ主義」を
とがめなかったことへの批判から
辞任に追い込まれたと説明する。


反ユダヤ主義」はイスラエル支持者からの表現。

一番怖いのは、「反ユダヤ主義」とだけ聞いて、
何となくニュースをわかったつもりに
なってしまうことだ」と。


関連のNHKネットニュースです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240103/k10014308231000.html
ハーバード大の学長も辞任 ユダヤ系の人々からの批判高まりで
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2023/11/10/35753.html
イスラエル国アメリカで何が?


「私が大統領に戻れば、ためらうことなく、無条件で、100%イスラエルを支持する。残虐な行為への報復を行い、ハマスを壊滅させるため全面的に支援する」

これはトランプ前大統領の言葉。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。