小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

ようこそ「ぽけっとクラブ」さん&S君とお父さん&で・あ・い講座〈古典入門~平安時代の物語の世界へ〉

8/7(木)☆4人の指導員の方たちと学童「ぽけっとクラブ」の子どもたち39人、電車に乗って元気に図書館へ!いつもは指導員の方たちが選んでいくのですが、今日は自分たちで1冊ずつ選べるとあって嬉しそうです。展示中の“泥だんご”や「図書館を使った調べ学習展」の資料などにも興味津々の子どもたちでした。

☆「わくワーク体験」で出会ったS君が借りた本を返しに図書館へ。一緒に来館されたお父さんから丁寧に挨拶を受けました。幼い時期の手術のこと、名前に込めた願いなどうかがいながら、親子の情愛を深く感じました。心配していた我が子が楽しげに活動した様子を知ってほっとされたお父さん、ご自分のカードも作りました。

☆今夜の「で・あ・い講座」は石川高専の高島要教授を講師に初めての〈古典入門〉でした。
平安時代の「物語」の起筆、冒頭部分の描写を比較しながら、王朝文学の世界を新鮮な切り口で楽しくひも解いてくださいました。漢詩をはじめ和歌・文学など、その方面でどうしても困った時の最後の頼みの綱!とばかり、これまでにもさまざまなお力添えをいただいている先生です。この春には『日本詩紀本文と総索引』を出版、また金沢市史、門前町史編さん委員会専門委員、美川町島清恋愛文学賞推薦委員も歴任されているお忙しい先生です。今回の講座を機に、高島さんの〈王朝の物語や日記文学を市民のみなさんと原文で読む活動〉をぜひ地元津幡でも!とひそかに願っています。(実は、今夜はどれくらいの方が参加されるだろうか予想ができなかったのですが、14人もの参加がありました。七塚町からも)

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。