10/6(月)休館日
(ブックポストチェック&新刊チェックや事務整理など。なぜか電話が多い日でした)
☆「読書のすすめ」のタイトルに惹かれ、NHKの番組を見ました。瀬戸内寂聴さんは、ご自身の体験の言葉として、読み返す度に新しい発見があること、文学は人の心を動かし生きる喜びを与える力をもっていること、そして若い人たちに対してはとにかくさまざまな本に出合うようにと勧めていらっしゃいました。もうお一人は『声に出して読む日本語』の斎藤孝さん。「本は人」とおっしゃいます。私も同じ思い・・・古今東西のいろんな人たちが、図書館の書棚に本の形となって、並んで、語りかけて・・・出会っています。3日前、北海道の方と丁度、このことについて語りあったばかりでした。
☆読み易い字の大きさ、程よい文の長さ、豊かな感性に満ちた言葉…丁寧で、上質で、気品ある語りかけは、アナウンサーの加賀美幸子さんの『生き方の鍵を見つける』。手元に置いて愉しみたい気分にさせる一冊です。
☆文字は細かいけれど、けっして読みにくくないのです。縄文杉に魅せられ、屋久島の森に生きた詩人・山尾三省のエッセイ『原郷への道』。〈耕し、詩作し、祈る暮らし〉を続けた詩人は、2001年8月28日、62歳で亡くなられました。いつも後になって思い当たることが多いのですが、そういえば3年前、ご縁があって、大阪の釜ヶ崎でボランティアをされている方が図書館を訪ねてくださって、その時、不思議な思いでいただいた雑誌『月刊くだかけ』。その裏表紙には毎回、毎回、山尾三省さんの詩が掲載されていました。