小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

菊作り名人/橋本菊佐久さん&読書会「古典を楽しむ」第5回

10/16(木)☆平成11年、図書館の「で・あ・い講座」の一つとして始まった「菊作り」は、初年度「はじめての大菊づくり」、次年度は「たのしみの菊づくり」、そして3年目からはグループ「菊の花の会」として発足。現在では仲間も増えて、男女30人近い方たちが和気藹々、毎月一回、図書館に集まって、熱心に菊づくりを学んでいます。講師は菊作り名人の橋本菊佐久さん(78歳)。温かくおおらかな人柄と丁寧な指導に惹かれ、菊の輪がどんどん広がりました。この5年、水遣りのために毎日のように図書館に通ってくださった橋本さん、昨年の秋の読書週間には、「一日館長」で大活躍してくださいました。

町の菊花展もいよいよ間近、図書館の見本用の菊も色づき、開き始め、・・・ですが、昨日、思いがけない膝の怪我で入院され、ベッドで仲間たちの菊を気にかけていらっしゃるそうです。ご快復を心より願っています。

☆武田裕一さんを囲んで読書会「古典をたのしむ」第5回。映画『黒いオルフェ』の「悲しみははてなく幸せははかない」と少女が歌うテープを流して「盛者必衰」の『平家物語』へと案内してくださった。歴史的な背景、清盛と長男の重盛との対比を通して、清盛の人間的な一面を窺い知りました。池宮彰一郎著『平家』にはすぐれた先見の明ある武将として、新しい清盛像が描かれているそうです。

途中から大久保浩二さんも参加。寺社、仏像へと話も弾み、大久保さんが66歳の区切りにとまとめられたレポート、『はじめての仏像拝観』を紹介いただく機会にもなりました。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。