小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

マジックで学ぶ理科教室&新刊三冊ご紹介&一枚のハガキ(松岡町立図書館より)

12/21(土)午後は「絵本のへや」で《マジック&楽しく学ぶ理科教室》です。25人ほどの親子連れが小嶋先生のマジックを楽しみました。元気な小学生たちに見つめられて、やじられて?…でも、少しも慌てずたじろがず・・・空気圧、表面張力、衝突・衝撃の原理を利用したマジックを見事!成功させました。とかく≪言葉を覚えること=理解≫となりがちな理科教育に、小嶋先生はやんわりひと言物申す!

☆『ハンドブック 市民の道具箱』(目加田説子編/岩波書店)は、個々人が活発に社会に関わっていく最初の一歩を踏み出すための手引書です。問題解決のための社会的な「道具」たち≪情報公開制度、法廷傍聴、介護オンブズマンetc.≫が詰まっています。

『ちょうちょ地雷~ある戦場外科医の回想』(ジーノ・ストラダ/紀伊国屋書店)も新刊。こどもの手足を奪うために考案されたという「おもちゃ地雷」はヘリコプターからばらまかれ、ちょうちょのようにひらひらと落ちてきて、おもちゃのように遊んでいるうち爆発して、両手切断、失明・・・設計者・化学者・役人・政治家・工場労働者たちが関わって不幸な子どもたちをつくっている。「戦争はすべからく恐ろしいもの」「目をそらさないで」と訴える。

昨年、歌手・加藤藤登紀子さんがNHKTVに出演して『センス・オブ・ワンダー』の一節を朗読したことがありましたっけ。『農的幸福論~藤本敏夫からの遺言』(加藤登紀子編/家の光協会)は学生運動から転じ、農業を根本から見つめ続けた亡き夫へ登紀子さんのエールです。

☆「研修ではお世話になりました。もっと聞きたいことがいっぱいあって…」と、福井県の松岡町立図書館から手作りの≪ひとあしお先のクリスマス&ニューイヤーのご挨拶状≫が届きました。

素敵!こんな形でメッセージを届けようと思いつくことがおしゃれ!こんなセンスのいい方たちがいる図書館がまたステキ!たった一枚のはがきが「一度行ってみたいね」と思わせる。図書館の魅力を生み出すのはなんといっても「人」ですねぇ。

そして休館日は祝日・月末・年末年始・特別整理期間だけ。おまけに火曜日と木曜日は夜8:00まで開館。う~~ん、「図書館の命」の資料費と、それに見合う人件費がきちんと予算化されている。図書館の存在の意義をしっかり認識している町の姿勢(議員さんたちの力にもよるらしい)も立派!!ではありませんか。(働きかけの微力さを反省…)

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。